Facebookを利用している人なら一度は見たことがある「知り合いかも」には、自分が思いもよらなかった古い友人や関係者が表示されて驚いてしまうことがあります。「すごい!」とビックリするだけならまだしも、「いったいどうやってこの人とのつながりを見つけ出してきたんだ……!?」と恐怖すら感じてしまうこともあるその「能力」はいったいどのように作られているのでしょうか。

Why Facebook's 'People You May Know' makes some weird suggestions

https://www.usatoday.com/story/tech/columnist/2017/07/30/why-facebooks-people-you-may-know-makes-some-weird-suggestions/521264001/

アメリカのメディア「USAトゥデイ」に寄せられたWilliam F. YuraskoさんのTwitterによると、ある日YuraskoさんのFacebookの「知り合いかも」の中に、いま住んでいる住宅の大家さんの名前と顔が表示されたとのこと。Yuraskoさんと大家さんとの関係は賃貸契約を結んでいる、という一点しか存在しておらず、メールのやりとりをしたこともなければ同じサークルに所属していたり、地域活動をしていたりしたこともなく、大家さんの電話番号すらも知らないとのこと。

Facebookのヘルプページには「[知り合いかも]とは何ですか。」という項目があり、そこには「あなたの知り合いの可能性があるFacebook利用者が表示されます。共通の友達、職歴・学歴、所属しているネットワーク、インポートした連絡先などの情報に基づいて、人が表示されます。」という説明があるのですが、Yuraskoさんの場合はいずれの項目も該当しなかったため、謎は深まるばかりという状況。

[知り合いかも]とは何ですか。 | Facebookヘルプセンター



まるで全てを見通しているかのようなFacebookの「つながり発見能力」について、USAトゥデイに寄稿しているジャーナリストのRob Pegoraro氏がこの問題について調査を行っています。Pegoraro氏によると、Facebookが「知り合いかも」を見つける際に使っている基準は以下の点とのこと。

・共通の友達がいること。これが最もよく使われる基準。

・同じFacebookのグループに所属しているか、同じ写真上でタグ付けされている

・学校や大学、職場など知り合いネットワークに含まれていること

・Facebookにアップロードしたアドレス帳に含まれていること

また、次のいくつかの基準については、もう使われていないか、これまでに使ったこともないとのこと。

・過去の位置情報。これまでに訪れたことがある場所で共通のものがある場合に、「知り合いかも」の判定を行うというもの。ただし、これだと例えばいつも訪れるバーの店員が「知り合い」として判定されてしまうなど、問題が多いため廃止されている。

・使用しているメールクライアントソフトが、自動で送信先の情報をアドレス帳に追加し、Facebookにアップロードするというケース

・他の人があなたのプロフィールページを参照したことで「知り合いかも」に判定するというもの

それではいったい、何が原因でYuraskoさんと大家さんはつながったのでしょうか。Pegoraro氏によると、可能性があるのは「大家さんがYuraskoさんの電話番号をアドレス帳に登録し、それをFacebookにアップロードした」というケースとのこと。たしかにこの場合だと、Yuraskoさんが相手の電話番号を知らないとしても、Facebookが大家さん側から「知り合いかも」と判定したという可能性が十分に考えられます。Yuraskoさんは大家さんの電話番号を知らなくても、大家さんは契約時にYuraskoさんの番号を入手していることは想像に難くありません。

つまり、自分の側だけではなく、相手の側からも「知り合いかも」と判定されるケースがあり得る、というわけでした。もはや、誰と誰が知り合いである、つながっているかと言うことは、SNSが一番良く把握しているといえそうです。