寝起きが悪かったり、食後に極端な眠気に襲われる…そんな経験はありませんか?それらの症状は、もしかしたら「反応性低血糖症」という病気のサインかもしれません。最近になって注目を集めつつある反応性低血糖症の症状や対策方法について少しご紹介していきますね。

インスリンの異常分泌によって起こる

反応性低血糖症は、インスリンの分泌に異常が見られるときに起こる症状です。人は食事の後、上がった血糖値を下げるためにインスリンが分泌されています。ですが反応性低血糖症の人には、食事による血糖値の上昇がとても急である傾向が見られます。血糖値の急激な上昇によりインスリンも過剰に分泌され、その結果血糖値が急激に下がって低血糖状態になってしまうのです。血糖値が低くなると、警告のサインとして身体には様々な症状があらわれます。

眠気や倦怠感、うつなどの症状が出る

反応性低血糖症の人には、低血糖による様々な症状が現れます。ポピュラーでわかりやすいのは、食後の異常な眠気や慢性的な疲労・倦怠感ですね。人によっては頭痛やめまいも起こします。また、集中力がかけたりネガティブになるうつ状態のような、精神的な症状があらわれる可能性も高いですね。血糖値が下がると自律神経に影響を及ぼすため、このような症状が起きてしまうのです。

早食い厳禁!食事はゆっくり

反応性低血糖を日頃から防ぐ方法として、食事のスピードを緩めてゆっくりと食べることが大切です。早食いをしてしまうと、どうしても血糖値の上昇が急になってしまいます。反応性低血糖はインスリンの分泌を抑えることで対策できますから、なるべくゆっくり食べて血糖値の上昇を緩やかにする必要がありますね。また食事の際は最初に野菜から食べ始めるなどして、血糖値の上昇を緩やかにする努力が大切です。

疑いがあれば病院で検査を

反応性低血糖症は、病院で検査をしてもらって初めて発覚します。そのため、症状を訴えるだけではうつ病や風邪など、他の病気と勘違いされることが多いのです。反応性低血糖は、血糖値を上手くコントロールできない厄介な病気です。もし少しでも疑いがあると感じた人は、ぜひ病院で検査をしてもらってくださいね。


writer:さじや