旅といえば、その国その土地の食との出会いがあり、鉄道旅といえば駅弁や駅前食堂、観光列車で体験するコース料理がある。旅の途中で出会うこうした食もいいけど、自分でつくった弁当を列車や移動する空間で楽しむという時間も、つくってみたい―――。

「偏った食事になりがちな毎日、食のバランスを整えるという意味でも、自分弁当を試してみて」

公益社団法人 日本栄養士会は8月2日、都内で「84 Award」「84 Selection」授賞式を開き、8月4日を「栄養の日」と、8月1日〜7日を「栄養週間」と定めた理由や、最近の栄養問題について言及。日本栄養士会代表理事 小松龍史会長や同 中村丁次名誉会長らが登壇し、「わたしたちは、いままで経験したことがない栄養問題に直面しています」と現状を伝えました。

「かつて栄養問題は、時代と地域の集団特性によって発生してくるものでした。戦前・戦後の栄養欠乏症、高度経済成長後の肥満と生活習慣病などがそう。しかし、現在は、わたしたちがいままで経験したことがない、栄養問題に直面しています」

現代人の「栄養」について、同会は2つの“ギャップ”が生じていると伝えます。

「同じ地球、同じ国や地域、同じ家族、同じ人物に、過剰栄養と低栄養が混在している時代です。過剰栄養は、中高年の肥満や生活習慣病へとつながり、低栄養は若年女子や高齢者などの『やせ』を生じさせてしまっています」

こうした現状をふまえ、同会では次のような「新栄養習慣8」を掲げ、身体を正しく整えるポイントを紹介しています。

1.リラックスして、とにかく楽しく!
2.よりよい眠りは朝ごはんから。
3.偏った生活に+1でバランスを。
4.効率よく食べよう。
5.運動後に水分をとる。
6.季節に応じた、伝統的な食。
7.塩分をカット。舌を意識する。
8.管理栄養士・栄養士に聞いてみよう。

同会「栄養の日・栄養週間」特設サイトには、自分でかんたんにつくれる料理レシピを掲載中。「こうしたレシピをヒントに、“旅先で楽しむ自分弁当”をつくってみて」とスタッフは話していました。

◆84 Award は谷原章介さんが受賞

また今回の会見では、「栄養をとおして、今をイキイキと健康で充実したライフスタイルを送る著名人」を表彰する「84 Award」と、「現在の栄養や健康の諸問題と向き合い未来にわたって日本を元気づけたり人々の暮らしを下支えしたりしている管理栄養士・栄養士」を表彰する「84 Selection」の授賞式も行われ、初の「84 Award」受賞者に選ばれたのは、俳優の谷原章介さんでした。

「料理はもちろん、つくることが大好き」という谷原さんは、「料理で気をつけてるのは、段取りですね。面倒がらず、仕込みに時間をかける。その段取りをおろそかにすると、全体がぼやけてしまう」と。

「栄養のバランスも気にするけど、これが身体にいいというとみんなそれだけに注目しがちです。そうではなくて、まんべんなく、赤黄色緑などの色合いもバランスよくそろえて、タンパク質、炭水化物、ビタミンなど、バランスよく身体に摂り入れることが大事ですよね。どんなに栄養がある食材でも、それだけを摂るというのではダメだと思います」

―――おいしくて楽しい駅弁旅。そこに自分弁当を“つくる時間”と“ゆっくり食す時間”を入れてみては。