「ルドロー・ブラント」創業者のラッセル・マンレー

写真拡大

 俳優のロバート・デ・ニーロや元サッカー選手のデビッド・ベッカム、デザイナーのラフ・シモンズを顧客に持つニューヨーク発バーバー「ルドロー・ブラント(LUDLOW BLUNT)」が8月5日、代官山に日本1号店をオープンした。カフェの併設やイベントの企画を通して、理容室に付加価値をプラスした"男のコミュニティー"の場として提案する。
 ルドロー・ブラントは、マスター・マイスターバーバーのラッセル・マンレー(Russell Manley)が1994年にニューヨーク・ブルックリンで創業。1920年代のバーバーをイメージしたビンテージ感のある店内では、アルコールなどドリンクを楽しみながらサービスを受けられるのが特徴の一つ。確かな技術に裏打ちされた、一般的な理容室とは異なるスタイルが支持を集め、ファッションやクリエーティブ、テック業界を中心とした流行に敏感な顧客を多く抱えている。
 ブルックリンの店舗はこれまで各国のメンズ誌で度々取り上げられており、中でも日本のメディアでの反響が大きかったことから「以前から日本進出には興味があった」(ラッセル・マンレー)という。日本1号店では、椅子やキャビネット、装飾小物などをニューヨークから輸入し、ブルックリンのサロンを忠実に再現。本店で修行した篠田晃一と馬場雄一がマイスターバーバーを務め、メニューはカット&シャンプーが7,000円、シェービング&フェイシャルマッサージが3,500円などを用意。また、ミシュランシェフ監修によるビーフカレー(1,000円)やハンバーガー(1,300円)といったフードやドリンクが楽しめるカフェを併設する。
 近年国内では、アーバンリサーチが2013年に上陸させたニューヨーク発「フリーマンズ スポーティング クラブ(FREEMANS SPORTING CLUB)」や、2015年にオープンしたクラフトビールが飲める理髪店「メリケンバーバーショップ」、蔵前の複合ショップに2016年にオープンした「ハナレ カット スタンド(HANARE CUT STAND)」など欧米風のバーバーの出店が続いている。ファッションビジネスのコンサルタント会社タカギ&アソシエイツの代表で、ルドロー・ブラントの国内ディレクションを手掛けるたかぎこういちは、「(10分1,000円カットの)QBハウスなどコスパを求める層と、散髪にもこだわりたい層で二極化してきている。美容・理容業界で、スタイリッシュなバーバーを提案する若い経営者が育ってきていることもあり、3年ほど前から国内でもスタイリッシュなバーバーが増え始めた」とブームの背景を説明。ツーブロックなど刈り上げのヘアスタイルがトレンドになったこともブームを後押ししたと話す。
 バーバー文化が盛り上がりを見せる一方で、リクルートライフスタイルが6月に発表した「美容室・理容室の利用に関する実態調査」によると、20〜30代男性における過去1年の理容室利用率は半数以下。ルドロー・ブラント代官山店では、併設されたカフェスペースで「シガーの吸い方」や「口の磨き方」「ポルノムービーの映像解説」といったユニークなイベントを月一回ペースで開催し"男のコミュニティー"の形成を目指すほか、シャンプーやコンディショナーなどのオリジナルアイテムを高感度セレクトショップで来春をめどに発売する計画。一般的な理容室とは異なるアプローチで、潜在顧客の開拓と粋なバーバー文化の認知拡大を図る。