『インセプション』『インターステラー』のクリストファー・ノーランが、第二次世界大戦中に行なわれた史上最大の撤退作戦を描く映画『ダンケルク』。アメリカでは7月21日に公開され初登場1位を記録する大ヒット中だが、そのあまりにリアルな描写は、かつてこの作戦に実際に参加した兵士が涙を流すほどだったようだ。

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出典: www.youtube.com

映画のテーマになった「ダンケルクの戦い」とは、今から77年前の1940年5月から6月にかけて、フランスの港湾都市ダンケルクで起きた戦闘のこと。80万ものドイツ軍を前にその約半分、つまり40万のイギリスやフランスなどから成る連合軍を撤退させる作戦だ。連合軍はそのうち36万あまりの撤退に成功したものの、一方で、1万人以上の戦死者を出してしまった。

連合軍側から見た撤退/救出作戦を描いた『ダンケルク』を観賞し、「まるで当時に引き戻されたような感覚だった」と語るのは、当時20歳でイギリス海外派遣軍として参加したケン・スターディさん(現在98歳)。映画にはほとんどセリフが無かったものの、「それでいいんだ。(映画は)ビジュアルの面から戦いを伝えたし、とにかくリアルだったからね。観ることができて良かったよ」と、涙を流しながら臨場感あふれる描写を評価した。

スターディさんは当時、映画で描かれているように連合軍の仲間を次々と海から救出したが、それでも多くの仲間を失ったという。中にはダンケルクの浜辺からポーランドを経て、ドイツの捕虜収容所で5年あまりを過ごした人もいたそうだ。彼はまた「人類は月に行けるほど進化を遂げたのに、今なお(戦争という)愚かなことをしている」とも訴えている。

この『ダンケルク』には、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のトム・ハーディ、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズ、『ダークナイト』シリーズのキリアン・マーフィーらが出演。辛口映画評価サイト<Rotten Tomatoes>でも93%と超高評価の同作は、日本でも2017年9月9日から公開される。

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