「道の駅 知床・らうす」は北方領土・国後島に一番近い道の駅

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北海道の東の最果て知床半島。北東に細長く延びた知床半島には南側の羅臼町、南側の斜里町ウトロ、それぞれに道の駅があります。今回は知床半島の南側にある羅臼町の「道の駅らうす」のおいしいものをいろいろとご紹介しましょう。

「サメガレイ定食」1300円

「道の駅 知床・らうす」は北方領土・国後島に一番近い道の駅。なんだかそう聞くだけで最果て感が迫ってきますね。背後には日本百名山の一つである標高1661mの羅臼岳があり、知床峠を通る知床横断道路の羅臼側の入り口にある道の駅です。「魚の城下町」の異名を持つ羅臼町ですから、ここはやっぱりまずお魚を味わいたいですね。

「サメガレイ定食」1300円はまさに羅臼ならではのメニュー。サメガレイはサメのようなザラザラの肌を持つカレイ。深海に住んでいるために脂がたっぷりとのっています。あっさりとした醤油ダレで煮付けた分厚い切り身。お肉は良く締まっていてプリプリの食感です。かみしめるほどにムチムチとした歯ごたえの中に旨味たっぷりの脂がしみ出してきます。特にエンガワ部分の旨味は絶品。見た目は地味ですがこれこそ羅臼で食べるべき一品です。

「羅臼昆布羅ーメン」850円は羅臼の名物である羅臼昆布を使ったラーメン。スープはもちろん羅臼昆布で取ります。隠し味には鮭節を使用。上品な旨味が全体に行き渡ります。味付けは昆布塩のみ。麺にも羅臼昆布を練り込み、ツルツルシコシコの食感が楽しめます。トッピングにはホタテの稚貝に中央にはとろろ昆布。羅臼の昆布の魅力を存分に味わえる一杯です。

「クマワッサンラスク」260円は道の駅限定のテイクアウトメニュー。北海道バターとグラニュー糖をたっぷり使い、隠し味に羅臼の昆布塩が使われています。食感はサクサク、濃厚なバターの風味はクロワッサンとラスクのちょうど中間といった感じ。ちょっとクマっぽい?見た目もユニークですね。

「知床深層水バニラ」320円は羅臼の深海から取られた海洋深層水を使ったオリジナルのソフトクリーム。ミネラル分が豊富な深層水はほのかな塩味が特徴ですが、このソフトクリームもバニラソフトの甘さの中にわずかに塩味を感じます。そのせいか、後味がさっぱりとしているのも特徴です。

ここで紹介した道の駅のレストラン&テイクアウトは「知床食堂」。海に向いた大きな窓からは羅臼の海を眺めながら食事ができます。羅臼自慢の海産物メニューのほかにも知床産の「鹿肉丼」1000円、「知床地鶏のザンギ定食」1250円なども人気です。

「こんブッセ」5個783円は、生地とクリームに羅臼昆布茶を練り込んだ新しいスイーツ。甘さの中にほのかな塩味を感じ、生クリームもしつこさを感じません。それぞれに施されたクジラ、シマフクロウ、ヒグマ、シャチ、オオワシの焼き印もかわいい。どれも羅臼を象徴する動物たちですね。

「こんぶパイ」5枚864円は今年4月に発売されたニューカマー。羅臼昆布の粉末を使ったパイは香ばしさの中に昆布の旨味としょっぱさが一つになった、まさに「甘塩っぱい」新感覚のパイ。羅臼昆布をかたどったフォルムもユニークで、お土産にぴったり。

「こんブッセ」と「こんぶパイ」など、羅臼昆布を使った様々なスイーツを開発、販売しているのが道の駅1Fにある「Yukidomari sweets GIFTSTAND」です。これまでになかった「羅臼発のスイーツ」の元祖として注目されています。営業時間は9:30〜15:00(夏期園長あり)、定休日はありませんが閉店時間が早いので要注意です。

道の駅 知床・らうす ■住所:羅臼町本町361-1 ■電話:0153・87・5151、レストラン0153・87・4460 ■時間:9:00〜17:00(11月中旬〜4月中旬は10:00〜16:00)、レストランは7:00〜19:00(LO18:30) ■休み:なし ■席数:80席(喫煙可)

【北海道ウォーカー編集部】