日本で生活していると、期間限定、数量限定、季節限定、会員限定、地域限定など、たくさんの「限定商品」があることに気付く。

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日本で生活していると、期間限定、数量限定、季節限定、会員限定、地域限定など、たくさんの「限定商品」があることに気付く。「限定」と言われると、この機会を逃すと買えないという心理が働き、売り手の戦略であることが分かっていても、つい周りの人の影響を受けて買ってしまう。日本では「限定版」を買うために長蛇の列を作っている人を良く見かける。中には、「限定商品」ばかりを購入しているコレクターもいるほどだ。(文:劉黎児。中青在線掲載)

量産できない商品もあり、そのような商品には「限定」の意義がある。例えば、老舗の店の職人が、どんなに売れていても手作りにこだわり、1日に作れる数に限りがある場合がある。数年前、奈良県生駒市の小さなラムネ製菓が人気商品「レインボーラムネ」3500人分を全国販売したところ、14万を超える申し込みが殺到した。そして、同市が、年1万円以上の「ふるさと納税」をした人に贈る記念品にレインボーラムネを加えたところ、5日間で約1800万円の寄付が集まった。

細長い日本列島は各地によって風土が異なり、現地の素材だけを使った商品も多い。そのため至る所で、「ご当地」という言葉を使って、そこでしか買えないことを強調した商品を目にする。特に、食品が最も多く、その他にも携帯のストラップやキーホルダー、おもちゃ、ハンカチ、さらにはキティちゃんの文房具まで「ご当地限定商品」がある。夏限定、クリスマス限定などの「季節限定」商品のほか、「地域限定」商品もあり、コレクターにとってはきりがない。「限定商品」は、客の財布のひもをゆるめる良い方法で、「限定」であるため、通常版より高くても買ってもらえる。

冷静に考えてみると、「限定商品」が人気になるのは、「希少価値」であることを強調し、なかなか手に入らないと思わせるからだ。そのため、買う人もその品質や値段などをほとんど考えずに、つい買ってしまう。もちろん、初めから「限定版」とのうたい文句で売られている商品もたくさんある。実際には、パッケージを変えただけで、中身は同じであるため、だまされた感がある。

その他、値段を少し安くしたりするだけで、「限定」とうたっている商品もある。例えば、立地の悪いレストランが注目を集めるために、「10食限定500円ランチ」を販売して宣伝効果を狙うケースがある。このような方法は確かに功を奏することが多い。また、オンラインショップやテレビ、ラジオなどでよく使われるのが、「5分以内に電話で注文すれば、○○をプレゼント」という「限定商法」だ。

欧米諸国にも「限定版」の商品がある。その多くは、人気のベテラン職人が作る革製品や時計などで、作れる数に限りがある。一方、日本では、どんなものにでも「限定商品」があり、新商品の多くが「限定」をうたっている。日本人は新しい物好きで、「限定」でなければありきたりの物と感じられてしまう。時間限定のほか、一部の店舗限定の商品もある。例えば、本店でしか買えない商品や特定の店舗でしか買えない商品などだ。

アマゾン日本にも「限定商品専門ショップ」がある。そこでは、そのショップでしか買えないカラー、形の魔法瓶、安い旅行カバン、特製の健康食品などが販売されている。中には、本当に価値のある商品もあり、転売するためにそれらの限定商品を競って買う人も多く、数倍もの値段で転売し、利益を上げているというケースも珍しくない。

日本人が「限定商品」が好きなのは、みんなたくさんのものを持っているからなのかもしれない。実際には、「限定」と書いていなければ、買ったり、食べたりしなくても困らない商品がほとんどだ。「限定」という二文字を加えるだけで、希少価値ある商品に変身し、衝動買いしても罪悪感を感じることもない。その他、少し高くても「限定版」を買うと、優越感に浸ることができる。中には、商品番号を限定し、小さい番号ほど高く売っているメーカーもある。

「限定商品」が好きなのは日本人だけではない。コレクターはみな、珍しく希少価値のある商品であるからこそ、それらを集めるのであり、日本の各限定商品は、なかなか手に入らないという刺激、快感、優越感を「大衆化」しているだけだ。また、多くの限定商品、例えば新年の福袋は確かにお得であるため、毎年徹夜で並んで買う人がいる。現在、「福袋」、「限定商品」という概念は、台湾や香港でも流行しており、「限定商品」を好むという習性も人から人へと「伝染」していくようだ。(提供/人民網日本語版・編集KN)