カラオケで音程をはずさずに歌えたり、聞いた曲を楽器ですぐ演奏できたり、そういう人たちに対して「耳がいいね」「音感あっていいね」と言うことがありますよね。親が我が子に「早いうちに音感を身につけさせたい」というのも、耳にすることがあります。この「音感」って、実は2種類あることを知っていますか?

音感には2種類あります。あなたの音感はどっち?

■絶対音感
 ある音を聞いて、他の音と比べなくとも、何の音だか言い当てることのできる音感を「絶対音感」といいます。「絶対音感」は、ある年齢以上になると身につけるのが難しいとされています。

■相対的音感
 単体の音だけでは何の音だか聞き取れなくても、メロディの中でのドレミファソラシドを聞き取る能力を「相対的音感」といいます。「相対的音感」は、大人になっても習得可能なのです。

「大人になっても音感が身につく」本が出た!

 リットーミュージックから発売された『童謡を聞くだけで音感が身につくCDブック』は、子供でも大人でも“付録CDに収録された童謡を聞くだけ”で音感が身につく一冊です。音楽の専門出版社が自信を持ってオススメする音感本、まずは付録のCDを試聴してみましょう!

CDには20曲の童謡・唱歌が収録されています。

ふじの山
うさぎとかめ
どんぐりころころ
春よ来い
春が来た
うさぎうさぎ
背くらべ
茶摘(ちゃつみ)
故郷(ふるさと)
あめふり

しゃぼん玉
さくらさくら
荒城の月
紅葉(もみじ)
浜辺の歌
七つの子
叱られて
赤とんぼ
てぃんさぐぬ花

「童謡」「唱歌」は音楽を学ぶための恰好の教材

 このCDブックで扱っているのは、大正時代以降に子供のために作られた「童謡」と、明治から昭和にかけて教科書などに掲載するために作られた「唱歌」(文部省唱歌)です。童謡と唱歌はちょっとルーツが違うのですが、どちらも子供たちに豊かな音楽性を身につけさせるための歌です。

 音楽性というと曖昧ですから、“童謡と唱歌は、ドレミファソラシドを組み合わせて作れる常識的なメロディのあり方を教え、音感を身につけさせるために作曲されている”と言い換えてもいいでしょう。現在の流行歌に比べると短い曲がほとんどですが、その中にいろいろな音の組み合わせが使われていて、実は大人にとっても音楽を学ぶための恰好の教材なのです。

知っている曲をドレミで歌ってみよう!

 このCDブックの使い方は、付録CDに収録された歌を聞く……基本的にはこれだけです。本を開いたら知っている曲が必ず何曲かはあるでしょう。付録CDには、女性歌手がドレミでメロディを歌った歌が収録されていますので、知っているメロディをドレミで何度も聞いてみてください。

 この本のようにドレミでメロディを歌うことを、「階名唱法」といいます。より専門的にいうと、調(キー)が変わったら、その調の主音を「ド」として捉えているので、「移動ドによる階名唱法」ということになります。「移動ド」の考え方を知るだけで、音感が身につくきっかけになります。しかし、そんな専門用語を覚える必要はありません。

本を眺めながら歌をドレミで口ずさんでいればOK

何度も聞いて、本を眺めながら歌をドレミで口ずさんでいれば、だんだんとメロディのドレミがわかるようになってくるのです。やがて、この本に載っていない曲でも、

“あ、このメロディは、ドーミーソミドーソミレドレミソ、じゃないかな?”

などと、聞き取れるようになってくるでしょう(ちなみにこれは、今思いついた「しょうじょう寺のたぬき囃子」の出だしのメロディです)。

音感を身につけて、音楽をより深く楽しむ

 こうした音感を持っていると、楽器や歌の上達に結びつくのはもちろん、音楽を聞くことも楽しくなります。グルメな人は、微妙なダシの違いなどに現れる料理人の工夫がわかったりすることで、料理をいろいろな面から楽しんでいます。それと同じように、音感が身につくことで、いろいろなメロディの共通点や差異が明確に聞き取れるようになり、音楽家の意図を深く味わうことができて、音楽を聞くのが今よりもっと楽しくなるかもしれません。

 もちろん、子供のための音感教育としても最適。もともと子供にも親しみやすいように作られているので、その効果は抜群ですよ。


『童謡を聞くだけで音感が身につくCDブック』(リットーミュージック)
著者:友寄隆哉
定価:(本体1,300円+税)

PROFILE
友寄隆哉(ともよせ・たかや)
1959年(昭和34年)8月4日、沖縄県那覇市生まれ。ギタリスト、作編曲家。クラシック・ギターを大沢和仁氏に、現代ギター全般を高柳昌行氏に、作編曲を佐藤允彦氏に師事。著書に、4万部以上を売り上げ、理論書としては異例のベストセラーとなった『大人のための音感トレーニング本』など。

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