◇テニス シティ・オープン男子シングルス3回戦 錦織2―0デルポトロ(2017年8月3日 米ワシントン)

 男子シングルス3回戦で世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)が天敵をストレートで撃破した。過去1勝5敗だった世界32位のフアンマルティン・デルポトロ(28=アルゼンチン)を6―4、7―5で下してベスト8進出。初戦に続く深夜マッチをものともせず、今季初優勝に向けて4日(日本時間5日)の準々決勝では世界225位のトミー・ポール(20=米国)と対戦する。

 またしても雷雨で進行が遅れ、試合が始まったのは日付が変わった午前0時すぎだった。試合終了も初戦と同じ午前2時ごろ。相次ぐ“午前さまマッチ”に錦織は「結構きつい」と苦笑いを浮かべた。

 しかし、この日は初戦とは打って変わって会心のプレーを見せた。最後まで苦戦を強いられたヤングとの初戦とは異なり、抜群の集中力を発揮。デルポトロの弱点であるバックを深く、執ように攻め、機を見てはフォアのストレートを打ち抜いた。第1セットは第1サーブのポイント獲得率が100%(14本中14本)。試合を通じても88%とヤング戦の60%から上げ、狙い通りに組み立て相手の爆発的なフォアを封じ込めた。

 「サーブも安定していたし彼のスライスやいろんなショットにうまく対応できた」と合格点をつけ、第1セット終了後にデルポトロが首のマッサージを受けてもギアは緩めなかった。唯一不安定さをのぞかせたのは、勝利まであと2ゲームに近づいてからの第2セット終盤。第8ゲームでこの日初めてのブレークを許し、第10ゲームでも相手に3本のセットポイント。このピンチを必死にしのぎ勝利をたぐり寄せた。

 15年覇者の錦織と過去3度優勝のデルポトロとの王者対決。今季初優勝への最初の難関は突破した。次戦は主催者推薦で出場のランキング下位の選手。「練習をしたことはある。思い切ったプレーをするので気を付けたい」と警戒する錦織だが、4強入りへの扉は大きく開いている。