2017年第3四半期(4〜6月)決算で過去最高の売上高を記録したApp Storeなどのサービス事業が、Appleの事業戦略の中核に据えられたことが、米証券取引委員会(SEC)に提出された報告書から明らかとなりました。

Appleのサービス事業の売上高、Facebookの総収益を抜く

Appleは先日の四半期決算発表で、サービス事業の売上高が72億7,000万ドル(約8,000億円)で、四半期売上としては過去最高を記録したことを発表しました。
 
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、「Appleの直近12カ月間のサービス事業は、見込みより早くFortuneのトップ100企業並みの規模になった」と語っています。
 
Appleの最近1年間のサービス事業の売上高は278億ドル(約3兆円)で、Fortune 500で98位のFacebookの年間総収入である276億ドルを上回ることになります。
 

 
なお、全米の企業を総収益でランク付けする「Fortune 500」で、Appleは総収益で3位、利益額で2年連続首位になっています。

Appleの事業戦略に「サービス」が追加

App Storeをはじめ、iTunes Store、Apple Music、Apple Pay、Apple Care、iCloudといったサービス事業は、先進国でスマートフォンの普及が一巡し、ハードウェア部門の大幅な売り上げ増が難しい中で重要性を増しています。
 
Appleが四半期決算発表の翌日、現地時間8月2日に米証券取引委員会(SEC)に提出した報告書で、同社の事業内容として「サービス」が追加されている、と米メディアBusiness Insiderが報じています。
 
Appleは、報告書の「事業戦略(Business Strategy)」の項目で、以前は使われていなかった「サービス」の語を追加し、以下のように記しています。
 

当社にとって、現在の研究開発(R&D)、マーケティング、広告への投資は、革新的な製品とサービス、技術の開発と販売に不可欠なものです。

 
また、「研究開発(R&D)」の項目にも、「サービス」の記述が追加されています。
 

研究開発に特化した投資は、将来の成長と市場における競争力ある位置の確保、そして当社の事業戦略の中核をなす新しくアップデートされた製品とサービスの開発に必要不可欠なものです。

 
Appleの事業戦略は、列挙されている製品名が変更される程度で、2014年以降は変更されていないことから、Appleにとって「サービス」事業の重みが増していることが正式に記された、と言えます。

今後、新たなサービスの提供を開始?

Appleが研究開発への投資の目的としてサービスを挙げているように、同社が新たなサービスを開始する可能性がある、とBusiness Insiderは指摘しています。
 
同メディアは、考えられる新サービスとして、以前から噂のあるインターネットでのテレビ番組配信のほか、クラウドストレージとは異なるiCloudベースのセキュリティや個人認証サービスといった可能性を挙げています。

 
 
Source:Apple, AppleInsider, BusinessInsider
(hato)