ウエディングドレス姿のミス・ピギー

写真拡大

 ニューヨークの映像博物館「ミュージアム・オブ・ザ・ムービング・イメージ」でマペット界の巨匠ジム・ヘンソンさんの展示会が7月22日から始まり、その全貌が7月19日に行われたプレス用の説明会で明らかになった。

 同展示会には、コレクションとして残されたカーミット、ミス・ピギー、エルモなどの47体のオリジナルパペット、パペットのプロトタイプ(原型)、オリジナルパペットのキャラクターのスケッチ、ジムさんが関わったテレビ番組や映画のレア映像や写真などが展示。それらの多くはジムさんの遺産管理団体から2013年に寄付されたものであり、4月11日から資金を募ったクラウドファンディングサイトで、2,072人の寄付者によって14万4,230ドル(約1,587万円、1ドル110円計算)が集まり、常設展示されることになった。

 同博物館の2階には、入ってすぐにジムさんが関わったテレビ番組「セサミストリート」や映画『ダーククリスタル』などの映像が流れるモニターが設置。その横に子供の頃のジムさんの写真や家族との写真、当時家族が使用していたテレビ、そして少年期に彼が描いたカートゥーンや作った彫刻などが置かれており、若い頃から彼がさまざまな分野で才能を発揮していたことがうかがえる。

 さらに奥に進むと、ハッピー・イエローなどの十数体のパペットが並んでおり、その横ではパペット操者がモニター越しにデモンストレーションを見せてくれるだけでなく、訪問者自ら操って楽しむこともできる。また、ジムさんのパペットが使用されたCMの映像も紹介されているほか、そのCMに使われた絵コンテなども展示されており、いかにジムさんのパペットがあらゆる媒体を席巻していたかが想像できる。

 展示の中央には、エルモやビッグバードなど日本でもおなじみのパペットが置かれているほか、日本ではあまりなじみのないパペットもたくさん。ウエディングドレスを着たミス・ピギーを過ぎると、ジムさんがメガホンを取った映画『ダーククリスタル』に登場するキャラクター、ジェンとキーラの頭のアニマトロニクス(生物を模したロボットを使って撮影する技術)のコントローラーやスケッチなどが展示されている。まさしく、ジムさんの世界観を端から端まで十分に堪能できる展示会だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)