iPhone8に搭載される有機EL(OLED)ディスプレイ用の最新鋭工場をフル稼働体制に移行するべくSamsung Displayが製造ラインの検査を終えた、と韓国メディアET Newsが報じています。

iPhone8のために設備投資額を倍増

iPhone10周年記念モデル、iPhone8には5.8インチのOLEDディスプレイが搭載され、Samsung DisplayがOLEDを独占供給すると報じられています。
 
Samsung Displayは、iPhone8用OLEDの製造設備とベトナムに構築した工場を合計して、約86.9億ドル(約9,630億円)の設備投資を行った模様です。これは、従来約35.5億ドルから44.4億ドル(約3,920億円から4,900億円)だった同社の設備投資額が2倍以上に急増したことを意味します。

Appleの品質基準を満たせる良品率は約60%にとどまる

Samsung Displayの工場は、フル稼働状態で良品率が100%だった場合、6インチディスプレイなら年間1億2,400万台、5.8インチディスプレイなら年間1億3,000万台相当を製造する能力を持っているそうです。
 
しかし、iPhone用ディスプレイには技術的困難が伴うため、良品率は60%にとどまっているようだ、と業界関係者は予測しています。なお、Samsungのスマートフォン向けOLEDの良品率は約80%なので、かなりの差があることが分かります。
 
仮に、Samsung Displayの工場が良品率60%のままでフル生産体制に移行した場合の年間生産能力は5.8インチで7,900万台相当、6インチで7,500万台相当にとどまります。
 
なお、ET Newsの報道が6インチモデルについて言及している理由は不明です。

さらなる設備投資を検討中

年間のiPhone販売台数が約2億台であり、2018年第2四半期(4〜6月)にLGもOLEDを供給するとしても、iPhoneシリーズ全てにOLEDを搭載するのは不可能と考えられます。
 
Samsung Displayは、OLEDの製造能力増強のため、液晶ディスプレイを作っていた工場をOLED用に移行するための追加の設備投資を検討中で、今年の第4四半期(10〜12月)には稼働できる見込みです。
 
最近、リーク情報で有名な人物が、iPhone8が本格的な製造体制に入ったようだと述べています。

 
 
Source:ET News
Photo:Martin Hajek
(hato)