女子団体は四日市商が初の日本一 [南東北インターハイ]

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 第74回全国高等学校対抗テニス大会および第107回全国高等学校テニス選手権大会(南東北インターハイ・テニス競技/8月2〜4日団体戦、5〜8日個人戦/会津総合運動公園テニスコート、あいづドーム)の大会3日目は、男女団体の準決勝、決勝が行われ、女子決勝は、四日市商(三重)が松商学園(長野)を2勝0敗で破り、インターハイ初優勝を飾った。

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 先に決勝進出を決めたのは四日市商(三重)。岡山学芸館(岡山)との準決勝は1勝1敗でダブルスを迎え、早い仕掛けを得意とする原田真実子/大浦玲奈が6-4 7-6(2)で勝利。四日市商が初の決勝の舞台に駒を進めた。

 ベスト4で唯一のシード校だった岡山学芸館。S1対決で1-6 1-6の完敗に終わった平田歩主将は「悔しい結果。(準決勝は)緊張を超えて頭の中が真っ白になった。最後まで思うようなプレーができなかった」と下を向く。エースの不調はチームの痛手だったが、岸直浩監督は「ここまでこれたのも、平田の存在があったからこそ」と労いの言葉を送った。

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(写真)岡山学芸館の平田歩

 もう一方の松商学園(長野)と早稲田実業(東京)の一戦は互いに1勝を分け合い、S1対決も最終セットにもつれた。壮絶なラリー戦を繰り広げる中で先にリードしたのは松商学園。笠原沙耶は、疲労で足が止まった神鳥舞を一気に攻めたて、第8ゲームをブレークして5-3とすると、続くサービスゲームをしっかりとキープ。チームを決勝に導く殊勲の勝利を挙げた。

 敗れた早稲田実業は2年連続での4強入り。玉井邦彦監督は「去年を上回りたかったが、選手たちは全力を出し切ってくれた。それ以上に相手の力が強かった」と語り、1年生エースの神鳥は悔しさを滲ませながらも「来年はこの結果を越えたい」と前を向いた。

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(写真)涙を流す神鳥を迎え入れる早稲田実業メンバー

 どちらが勝っても初優勝となる決勝は準決勝と同様、3面展開で行われた。ダブルス、シングルス2本ともに拮抗状態が続いたが、シングルス2本は第12ゲームで試合が動く。

 四日市商のS2吉田明日香が小林彩夕里のサービスゲームを破り、第1セットを7-5で先取。「(第1セットを奪って)リラックスできた」吉田の勢いは加速し、第2セットは6-1と圧倒。「準決勝のS2は負けてしまった。決勝は自分が最初に勝ちたいと思った」吉田の白星により、四日市商が全国制覇に王手をかける。

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(写真)四日市商の吉田明日香

 S1対決も第1セット終盤で勝機を見出したのは四日市商だった。S1吉岡希紗が笠原沙耶のサービスゲームを攻め、第1セットを奪取。第2セットは両者ともサービスキープが続いたが、第8ゲームで再び吉岡がブレークチャンスを制してゲームカウント5-3とすると、最後は強化したバックハンドでダウン・ザ・ラインに叩き込み、試合を決めた。

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(写真)四日市商の吉岡希紗

「"守るのではなく、攻めて勝とうと言ってきた。それを選手たちがやってくれました」と金山敦思監督。大浦主将は「この優勝は何ものにも変えられない喜び」と語り、エースの吉岡も「日本一になるために(四日市商に)入った。本当にうれしい」と満面の笑みがこぼれる。来年のインターハイは三重県が開催地。まだ2年生の吉岡は「来年も優勝します!」と力強く語った。

 松商学園は今大会でインターハイ出場30回目を迎え、08、09年のベスト8入りが過去最高だった。今大会は第1シードの相生学院(兵庫)を破り、準決勝で早稲田実業の若さあふれる勢いも跳ねのけ、決勝の舞台へ一気に駆け上がった。しかし、最後の一歩が届かなかった。

「最後に負けたのは悔しいけれど、準優勝もうれしいです」と語るのは笠原主将。小林正則監督も「もうちょっとの差だったが、結果が残せてよかったと思います」と手応えを口にする。惜しくも準優勝に終わったが、松商学園の戦いぶりは見事だった。

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(写真)惜しくも準優勝に終わった松商学園

 大会4日目となる8月5日からは個人戦がスタート。男子シングルス1〜4回戦と女子ダブルス1〜3回戦、準々決勝が行われる。試合開始時間は9時の予定。

(テニスマガジン/編集部◎中野恵太)

※トップ写真は、優勝を決め、応援にきた仲間に笑顔で応える四日市商メンバー