3日、財新網は民進党の菅直人元首相に対する単独インタビューの内容を掲載した。資料写真。

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2017年8月3日、財新網は民進党の菅直人元首相に対する単独インタビューの内容を掲載した。菅氏の事務所応接室には、政治家としてのスタートと現在の活動を示す大きな写真と地図が掲げられていたという。

記事によると、菅氏の応接室にあるのは婦人参政権運動で知られる市川房枝氏と菅氏とが一緒に写った写真、そして原子力発電所の場所がマークされた日本地図だ。記事は「市川氏の国会復帰を菅氏は支援、自身は3度の落選を経て1980年に初めて国会議員となった。日本では珍しい市民運動出身の政治家」と紹介する。さらに東日本大震災で福島第1原発事故が発生した当時の首相であることも伝え、「退任後に菅氏がずっと考え続けてきたことは、いかにして日本の原発ゼロを実現するか」とした。

記事は「原発ゼロに向けて菅氏は民進党に圧力をかけている」と述べ、「菅氏の中では『原発再稼働なし、原発ゼロの前倒し実現』を党が認めるのがベストだが、これが通らない場合は日本版・緑の党を立ち上げて次の全国選挙に打って出る考え」と指摘する。このほか、電力の安定を訴える原発推進派に対し、菅氏が「電力の総使用量はすでに10%削減された。再生可能エネルギーも安定して増えている。原発ゼロに対する反対は『結論ありきの議論』」と主張しているとも伝えた。

記事はさらに、原発事故当時を振り返った菅氏の話や、落選した当時に弁理士と補習塾の仕事で生活をやりくりしていたなどのエピソードも紹介。インタビュー終了後、菅氏は市川氏が87歳で全国区トップ当選を果たしたことをたたえ、「市川氏のように菅氏も影響力を発揮し続けますか?」との問いには笑顔で「市川氏ほどのすごさはない」と謙遜したそうだ。記事は「このベテラン政治家は脱原発という議題において順調に勢いを増すことができるだろうか?今後が注目される」と締めくくった。(翻訳・編集/野谷)