北朝鮮外務省の報道官(スポークスマン)は3日、米国が北朝鮮・ロシア・イランへの制裁強化をひとまとめにした法案を成立させたことについて、「(制裁は)われわれには絶対に通じない」などと述べた。朝鮮中央通信の質問に答えた。

報道官は、「(米国が)折に触れ、主権国家に対する制裁法をつくり上げ、制裁の棍棒を振り回す米国の策動は、国際法的にもとうてい容認されないごろつき行為である」と非難。

また、「制裁脅威は、われわれをいっそう覚醒、奮発させ、核兵器保有の名分だけを増している」として、制裁は逆効果であると強調した。

そのうえで、「米国は、勝算のない対朝鮮制裁劇に力を費やすよりは、米本土の安全を保証する方途が果たして何であるかについて熟考すべき」と主張。自国を核武装国として認め、米韓合同軍事演習を中止するなど、従来からの要求に従うよう求める姿勢を示した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

朝鮮外務省代弁人、米国が主権国家に対する単独制裁法をつくり上げたのは不法非法の強盗さながらの行為

【平壌8月3日発朝鮮中央通信】朝鮮外務省のスポークスマンは、最近、米国がわが共和国を窒息させるためのもう一つの極悪非道な制裁悪法をつくり上げたことに関連して3日、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

去る2日、米大統領のトランプが議会で通過した「制裁を通じた米国の敵性国に対する対応法案」に署名した。

これによって、わが国とロシア、イランに対する米国の追加制裁が正式に法として採択された。

米国の反共和国制裁法つくり上げは、われわれの多発的かつ連発的な核戦力高度化措置に恐れおののいた者らの断末魔のあがきにすぎない。

折に触れ、主権国家に対する制裁法をつくり上げ、制裁の棍棒を振り回す米国の策動は、国際法的にもとうてい容認されないごろつき行為である。

今回、米国がまたもや主権国家に対する単独制裁法をつくり上げたのは、国連憲章と国際法に正面切って挑戦して自分らの国内法を国際関係に適用しようとする犯罪的行為となる。

それゆえ、われわれは米国のいわゆる「単独制裁」を強く糾弾、排撃し、世界のすべての国もやはり、米国の不法非法の強盗さながらの行為について熟考すべきであろう。

半世紀以上にわたる過酷な制裁の中でもわれわれが原爆、水爆と共に大陸間弾道ロケットまでつくり出した現実、その秘訣について米国の法作成者らがいまだに悟られず無分別にのさばることを見ればきわめて哀れである。

米国の制裁騒動が他国には通じるかも知れないが、われわれには絶対に通じることができない。

千里眼の英知と非凡な指導力、無比の度胸と胆力を身につけた最高指導者金正恩委員長が朝鮮革命の陣頭に立っており、金正恩委員長の周りに鉄桶のごとく団結した千万の軍民の一心団結、偉大な自強力があるがゆえに、わが共和国は勝利に勝利だけを重ねている。

米国の制裁策動は、指導者の周りに固く団結したわが軍隊と人民の不屈の精神力と自力自強の底知れない力を倍加させ、われわれの国防力がいっそう強化される結果だけをもたらした。

われわれが最近に行った大陸間弾道ロケット「火星14」型の第2次試射は、われわれとの全面対決で敗北だけを繰り返しながら無分別にのさばる米国に送る厳重な警告である。

わが国家を相手取る米国の生意気な戦争のほらや極端な制裁脅威は、われわれをいっそう覚醒、奮発させ、核兵器保有の名分だけを増している。

非常に高まったわが共和国の総合的国力と戦略的地位を制裁騒動で崩そうとする米国政客らの時代錯誤の妄想は米国内でも嘲笑(ちょうしょう)を買っている。

米国の対朝鮮制裁策動を糾弾する代わりに、われわれの核戦力高度化措置の名分をいっそう増している米国の制裁騒動に同調する国々は結局、朝鮮半島情勢の激化をあおり立てる国としか見られない。

米国は、勝算のない対朝鮮制裁劇に力を費やすよりは、米本土の安全を保証する方途が果たして何であるかについて熟考すべきであろう。---