初のフォトエッセイでアーティストとは違った素顔を見せたMACO

 シンガーソングライターのMACOが8月4日に、初のフォトエッセイ『タイムマシンができたなら。』(主婦と生活社)を発売する。生まれ故郷である北海道・函館でおこなわれた撮影(カメラマン・細居幸次郎氏)では、MACO自身が「ずっと撮影中、撮られているという感覚がなかった」と話すくらい飾らない一瞬をつぶさに捉えている。エッセイでは、彼女が幼少期から上京するまでの家族や友人とのエピソードを彼女の言葉で赤裸々に綴っている。このフォトエッセイの一番の特徴は、本書を制作中にできあがったという未発表曲「タイムマシンができたなら」が収録されたCDが付録になっているところ。「フォトエッセイを読んだ後に聴いてもらえば、全てが繋がる」と彼女が語ったように、本書は新たな表現方法で彼女の素顔と魅力を多角的に映し出している。故郷や家族、友人に寄せる思いとは。そして彼女の恋愛観とは。本書に込めた想いとともに話を聞いた。

過去を振り返ることが好き

インタビューに応えるMACO

――今回、フォトエッセイを出すことになった経緯は?

 正直、本を出せるほどの立場だと思っていなかったので、今回の話を頂いた時はびっくりしました。私の闇の部分を引き出して頂いて…(笑)。こんなに分厚い本が出来上がったので感動しています。

――歌手になれるとは思ってなかった、とエッセイに書かれていますが?

 そうなんです。学園祭で歌ったことがきっかけで、人前で歌うことはこんなに気持ちいいのか、と思って。それ以来、好きなアーティストさんのCDを聴いて自分なりに研究して歌うようになって。その時から作詞も始めました。でも、歌を仕事にするなんて考えたこともなかったから、ボイストレーニングとか本格的な事はしていませんでしたね。

――当時と今では作詞の感じは変わりましたか?

 変わりました。直球ラブソングが今まで多くて。Aメロもサビも関係なく思ったことをそのまま書いていたのですが、今はそういうフレーズを分けて書いたり…。。そうした言葉や思いは思い浮かんだ時にスマートフォンに書き溜めています。自分なりに考えてCM曲やタイアップ曲を作る時は書き下ろしたりしますが、普段は書き溜めた言葉から歌詞を作っていきます。

――エッセイを書いて過去を振り返ることで改めて何か得ることはできましたか?

 自分で“自分という人物像”を客観的に理解できた気がします。「ああ、私そういうこと考えていたんだ…」という感じで。未来を思い描くよりも、過去を振り返ることは好きです。だから歌詞を書いているのかな、と思いますし。

 文章にしてみて初めて、自分で気づく部分がとても多かったですね。今まで自分が何していたかもちろん分かっていたつもりでも、改めて文章にしていくと「こんなことしていたな〜」「自分の恋愛パターンってやっぱりこうだな」みたいに再認識できました。「私、面白いな!」と自分で思いました(笑)。

 タイトルも決まっていなかったのですが、このエッセイを書いている時に色々な出来事があって、心境の変化もあったりして。最後の最後にスッと『タイムマシンができたなら。』という本のタイトルと曲が出来上がりました。

――本に収録される曲は“家族や大切な人への思いを歌ったものだと思いますが、これから他に書きたいテーマはありますか?

 やっぱり恋愛に戻ってします。友情についての曲『二人は夢みるマーメイド』を書けたことは本当に自分でも奇跡的だと思っていて。とても嬉しかったし、友達も喜んでくれました。これから先もずっと歌い続けていきたい楽曲ですね。『恋するヒトミ』で女性を応援する曲を書けたのもこれまでの私にはなかったことで。今また新しい曲も書いているのですが、やっぱり書きたいのは恋愛。“幸セツナイ”曲です。恋愛にまつわる曲がフツフツと湧いています。

――このお友達というのは、エッセイに出てくるCDを置いて行ってしまう方?

 その子は違いますね(笑)。本当に地元の友達です。でもずっと仲良くて…この前のツアーファイナルにも来てくれました。LINEで「良かったよ〜。おつかれ」みたいな感じでしたけど、彼女に言われたその一言はとても嬉しかったですね。

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