「米男子ゴルフ・世界選手権シリーズ、ブリヂストン招待・第1日」(3日、ファイアストーンCC=パー70)

 ブリヂストン招待の舞台ファイアストーンは古いコースゆえ、立木がすっかり育ち、大木と化している。フェアウエーを外すと、多くの場合、この大木に行く手を阻まれてしまう。

 初日の松山英樹は3度、この大木に挑んだ。10番からスタートし、14番では大木の下を抜く低弾道ショットでピン3メートル半につけてバーディー獲得。しかし、18番は左ラフから低めに打ち出したショットが大木に当たってボギーとなった。

 そして後半の6番。ドライバーショットを大きく右に曲げ、今度は木の上を越えていく選択をした。進藤大典キャディーいわく、下を抜く選択肢も「ありました」。だが、松山は「(上を)狙って打って(空間を)通ればチャンスにつくなとイメージできた。自信あったので行きました」。グリーン右淵へ持っていき、見事パーセーブ。さすが世界3位。技術オプションが豊富だからこその賭けだった。

 オプションと言えば、この日の松山は実戦初使用のマレット型パターを握り、後半はやや乱れたものの「前半は良かった。オプションが増えた」とうれしそうだった。道具も技術もオプションが増えれば、いざというときに慌てない。「備えあれば、オプションあれば、憂いなし」である。

(在米ゴルフジャーナリスト)