女性にとって夏は紫外線が気になる季節。太陽の日差しを浴びると日焼けしてしまうだけでなく、シミやそばかすの原因になるため、日焼け止めが手放せない人も多いはずです。しかし、これほどまでに日焼けを気にするのは日本独自の美的基準であり、欧米の女性にとって「美しい肌の色」の基準は正反対といいます。

 これは一体どういうことでしょうか。今回は「女性の肌の色」について、カラー&イメージコンサルタントの花岡ふみよさんに聞きました。

根底に欧米人への「憧れ」

 日本には「色の白いは七難隠す」ということわざがあるほど、女性の肌の色は白ければ白いほどよい、という考え方があります。これは日本だけでなく、アジア圏の女性全てに共通する認識かもしれません。

「日本人が美白を追い求める理由として、その根底に、肌が白い欧米人への憧れがあることが挙げられます。日本の女性がファンデーションの色を選ぶ際、自分の肌色よりもワントーン明るいものを選ぶ傾向があるのも、美白への憧れによるものと考えられるのです」(花岡さん)

 また、日本人は「白」が持つ「上品」「清潔」「無垢」「純真」といったイメージを好む性向があり、白に対して特別な感情を持っているといいます。

小麦色は「セレブリティー」の証し

 一方、生まれもって色白である欧米人は、美白への関心はほぼゼロ。むしろ「小麦色」の肌に憧れているのです。その理由は、欧米の環境と生活習慣にあります。

「欧米人は夏になると長期休暇を取り、ビーチを含むリゾート地へバカンスに出かけます。日照時間の長い季節に日光浴をしたり、屋外でアクティブに遊んだりして肌を小麦色に焼くことが、生活にゆとりのあるセレブリティーの証しなのです。むしろ日焼けをしていないと『バカンスに行っていない』と肩身の狭い思いをすることすらあります」

 また、比較的緯度の高い欧米諸国は曇りの日が多く、日光に当たる機会が少ないため、欧米の女性は太陽に憧れを持つ傾向があり、日光をたっぷり浴びる方が健康的と考える人が多いそうです。

「白人は元々色素が薄く、日焼けすると肌にメラニン色素が急激に増えるため、シミやそばかすが多く発生しがち。美容面ではデメリットが多いにもかかわらず、彼女たちは日焼けを優先するのです」

 欧米では、小麦色が「リゾートに行く時間とお金のゆとりがある」ことを、日本では、色白が「外で働かなくてもよい環境にいる」ことを意味し、それぞれ「お金持ち」のイメージに結びついています。そこから「美しい肌色」が異なるのは興味深いことですね。

(オトナンサー編集部)