北朝鮮が、7月にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された国際数学オリンピックへの選手団の派遣を、見送っていたことがわかった。平壌科学技術大学のパク・チャンモ総長が、米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材に対して明らかにした。

北朝鮮はエントリーしていたものの、結果が示されていないことで参加見送りを知ったと語ったパク総長は、その理由として準備不足と昨年の脱北事件を挙げた。

常に上位に

2014年、2015年の2年連続で銀メダルを獲得した北朝鮮が誇る数学の天才、リ・ジョンヨル君は、昨年の香港大会に母国の代表として参加した際に宿舎を抜け出し、韓国領事館に駆け込んで亡命を申請。その2ヶ月後に韓国入りした。

詳細は不明だが、今回の参加見送りには、この脱北事件が影響している可能性が高い。

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北朝鮮は1990年から93年、そして2007年から昨年まで代表団を派遣し、金メダル19個、銀メダル33個、銅メダル9個を獲得。国別ランキングでは常に上位を占めていた。

北朝鮮不在のまま、111カ国の高校生が参加して行われた今年の数学オリンピックでは韓国が優勝し、次いで中国、ベトナム、米国、イラン、日本の順だった。

来年はルーマニア、それ以降は英国、ロシア、米国、ノルウェーでの開催が決定しているが、北朝鮮がどのような対応を取るかが注目される。