出前メニューを注文できる新しいサービス「LINEデリマ」

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 LINEが飲食店メニューのデリバリーサービスに乗り出しました。このところ出前のニーズが急増しており、飲食店側も対応を迫られていますが、LINEの参入でさらに市場が拡大する可能性が出てきました。

 LINEは7月26日、アプリ内で飲食店の出前メニューを注文できる新しいサービス「LINEデリマ」を開始しました。宅配ポータルサイト「出前館」と提携し、出前館に加盟している吉野家などの宅配メニューをLINEのアプリ上で注文することができます。

 出前の種類はカテゴリー別や地域別などから選択できますが、LINEデリマの公式アカウントからは、チャット形式でお店を検索することも可能です。例えば「中華が食べたい」と入力すると「中華のお店はこちらです」といった形で返してきますので、タップすれば該当するお店を一覧することができます(チャットでの検索は、特定のジャンルや店舗のみが対象)。

 同社は昨年、出前館を運営する企業に出資しており、デリバリーの分野に進出するのではないかと言われてきました。出前館はデリバリーに対応している店舗と利用者のマッチングサイトですが、同サイトは昨年8月から、配達要員がいなくても配達が可能となるシェアリングデリバリーというサービスをスタートしています。これは、出前館側が配達網をアレンジするというもので、吉野家などはこの機能を使って出前を実現しています。

 近年、ウーバーイーツや楽びんなど、ネットを使ったデリバリーサービスが伸びており、大手外食チェーンも宅配メニューを強化するなど対応が進んでいます。全国に多数の利用者を抱えるLINEがこの分野に参入してきたことで、普及に拍車がかかるかもしれません。

 LINEでは、今回、発表した出前サービスだけでなく、生鮮食品や日用品、医薬品などについてもデリバリーできるような体制を構築する方針を明らかにしています。また同社は今年中に対話型スピーカーの投入も予定していますから、AIと会話しながら欲しい商品を届けてもらうという総合サービスを実現することも不可能ではありません。

 LINEはメッセージングのサービスを中心に様々な分野に対象を広げてきましたが、今後はアマゾンに代表されるような、ITをベースにした生活インフラ企業を目指しているのかもしれません。そうなってくると、アマゾンはもちろんのこと、楽天やアスクルなどがLINEの競合ということになるでしょう。

(The Capital Tribune Japan)