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南井正弘の「RUNNER’S DIGIHIGH」



現在所有するユニーカーは約1000足! 世界中のマラソンレースに出場する南井正弘が、ランナー目線で綴るデジタルの”グッとくる話”

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レベルアップのために。遠回りしたくないランナーに最適



日本のランニング人口は減少傾向にあるというが、それでも1年に一度でも走ったことのあるランナーは900万人近い数字を記録するなど、ランニングは現在でも最もポピュラーなスポーツのひとつである。

ランニングというスポーツは基本「走る」という、誰でもできる単純な動作の繰り返しだけに、他人に教わらなくてもできると思ってしまうが、最初に悪い癖を付けると上達が遅れてしまうし、自己流だと一定レベルに到達しても、そこからは中々タイムが伸びなくなってしまう。ゴルフやテニス、サーフィンといったスポーツを始めようとしたときに他人に教わることなくプレーする人は少数派であるのに……。

実はランニングの世界にも数々のランニングスクールやランニングコーチも存在しており、ランナーの走力向上に大きく貢献しているが、オープン間もないながらも最新の設備と理論を提供することで、数多くのランナーから注目されるランニング施設が存在する。それが東京の表参道にある『SPORTS SCIENCE LAB』(スポーツ サイエンス ラボ)である。



SPORTS SCIENCE LAB

住所:東京都渋谷区神宮前4-24-23 胡桃の舎102

電話:03-6447-2293

営業時間:平日・土曜日 10:00〜22:00(21:00受付終了)、日曜日 10:00〜21:00(20:00受付終了)

定休日:月曜日

『SPORTS SCIENCE LAB』は「トレーニングの常識が変わる。ランナーは更に強くなれる。」をコンセプトに、5月10日に東京の表参道にオープンしたランニング施設だ。昨年7月に実業団の旭化成から独立、プロランナーに転向し、2020年東京五輪マラソン競技への出場を目指す八木勇樹選手がプロデュース。八木選手の早稲田大学時代の同期で第87回箱根駅伝において、18年ぶり13回目の総合優勝に貢献した三田裕介氏が代表を務めている。

筆者がほぼ毎日走るようになってもうすぐ10年となり、数々のランニングコーチやランニングスクールの取材も行ってきた。そのなかにはいまだに根性論を全面に押し出すようなランニング関係者も存在していて驚いたこともあったが、この『SPORTS SCIENCE LAB』はその名の通りスポーツ科学を最大限活用して、効率的にランナーのパフォーマンスを向上させることを目指している。

この施設ではランニングアビリティというマラソンのタイムを決定づけるVO2MAX(最大酸素摂取量)やマラソンでのベストパフォーマンスを出すためのAT値(無酸素性作業閾値)、スタミナ養成のための心拍数の目安となるAet値(有酸素性作業閾値)を計測可能。これら値を正確に測定することで、フルマラソンの適正心拍数を把握したり、トレーニング効果を最大化させる心拍管理ができる。またランナーとしての長所や短所も明確になり、練習メニュー作成の基礎となる。



▲マラソンのタイムを決定づけるVO2MAX(最大酸素摂取量)やマラソンでのベストパフォーマンスを出すためのAT値(無酸素性作業閾値)、スタミナ養成のための心拍数の目安となるAet値といったランニングアビリティも計測可能だ。

そしてこの施設の最も大きなウリが低酸素トレーニング。高橋尚子選手を始めとしたトップアスリートがコロラド州ボルダ―や中国の昆明などの高地で合宿を行ったりするのを聞いたことある読者もいるかもしれないが、ここでは室内の酸素濃度を調節することで、都心のど真ん中でも高地と同様の効果が得られる。これは酸素の運搬能力や筋肉の酸素消費能力向上に寄与できるスタミナ向上に欠かせないトレーニングの手法で、代謝促進や蓄積脂肪の減少も見込める。



▲この施設の大きなウリとなるのは室内の酸素濃度を調節することにより、平地でも高地と同様の効果が得られる低酸素トレーニングである。

『SPORTS SCIENCE LAB』では専門の研究機関と連携し、国内初となる個々に合わせて適正な酸素濃度と負荷を設定することで、市民ランナーからトップアスリートまで対応。効率的なパフォーマンスアップが期待できる。さらにランニングフォームを撮影し、フォームの癖を改善するための意識すべきポイントを指摘し、筋力トレーニングを実施。定期的なフォームチェックを行うことで効率的な走りを実現する理想のランニングフォームが身につく。そして同所で取得された生体データ、トレーニング効果測定、ランニングフォーム解析結果などあらゆるデータの裏付けにより、八木選手、三田氏を始めとした経験豊富なスタッフが目標達成のための練習メニュー作成、トレーニング管理、個々のランナーにフィットしたアドバイスを行うパーソナルトレーニングも用意している。『SPORTS SCIENCE LAB』は、まさにスポーツ科学を総動員してランナーの目標達成をサポートする施設であるといえよう。



▲八木選手、三田氏を始めとした経験豊富なスタッフが目標達成のための練習メニュー作成、トレーニング管理、個々のランナーにフィットしたアドバイスを行うパーソナルトレーニングも用意。

筆者はここ数年「速く走る」ことよりも「走ることを楽しむ」ファンランに徹しており、個人的には100人のランナーがいたら100種類のランニングスタイルがあっていいと思っているが、SPORTS SCIENCE LABは「仕事が忙しく充分な練習時間はないがもっと速く走りたい!」「今年こそ目標タイムを絶対にクリアしたい!」という効率的に速くなりたいランナーにはピッタリで、低酸素トレーニングがダイエットに効果的な点も見逃せない。

文/南井正弘

みないまさひろ/フリーライター、ランニングポータルサイト『Runners Pulse』編集長。某スポーツシューズブランドでプロダクト担当を10年務める。かつて、伝説的クイズ番組『カルトQ』(フジテレビ系)のスニーカー部門チャンピオンにも輝く。ほぼ毎日のランを欠かさないファンランナー。

※『デジモノステーション』2017年9月号より抜粋