「マセラティは全モデルを電動化する」FCAのマルキオンネCEOが発言

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フィアット・クライスラー・オートモービル(FCA)のセルジオ・マルキオンネCEOによると、2019年以降、マセラティは全てのモデルが電動化されるようだ。これは2022年までの5カ年計画の終わりまでに、グループの半分のモデルを電動化するFCA全体の電動化戦略の一環とのこと。
7月27日に行われた2017年度第2四半期の決算報告で、マルキオンネ氏は次のように述べた。

「2018年以降のFCAに関して、私たちの現状について大まかに説明します。まず、私はこれまでも折に触れて、テスラが行ってきた種類の開発事業に関わるOEMを妨げるものは何もないという事実について述べてきました。周知の通り、我々は進むべき道が明確になるまで、この手段を受け入れることに消極的でした。しかし現在、少なくとも1つのブランド、マセラティにおいて次期2モデルの開発が完了した時点で、同ブランドの全モデルを電動化へと効率的に切り替える段階にあることを認めます」

この発言は重大な意味を持つ。なぜならFCAはこれまで、ハイブリッドや電気自動車を提供することに関して動きが遅かったからだ。現在販売されているフィアットの電気自動車「500e」については、作れば作るほど赤字になるので「買って欲しくない」とまでマルキオンネCEOは発言したことがある。クライスラーの「パシフィカ ハイブリッド」も納車が予定よりかなり遅れている。

ディーゼルは、欧州で2020年から施行される排出ガス規制に向けた対策として依然として重要ではあるものの、マルキオンネ氏は、現状ではその解決策としてディーゼルが「弱い立場」にあると考えていると述べた。だからこそ、電動化への移行が促進されているのだ。同氏は「これはディーゼルの運命を決める問題だと考えています。特に欧州ではガソリン・エンジンに何らかの電動化ユニットを統合する事実は避けることができない」と語った。

電動化を進めれば、少なくとも短期的には価格にも影響が出るだろう。マルキオンネ氏は、バッテリー・コストの方向性により「後押しされた」としつつ、「私はまだ2021年か2022年に価格の大幅な上昇があるだろうと考えています。もし、人々が予想しているほど効率的に電動化が急速に広まれば、価格に変化があるはずです」と語った。

だが、同氏によれば、FCAは独自にバッテリーを製造するつもりはないという。「その業界で他社が持っている知識のレベルやその深さを考えると、我々に参入できる余地はありません」。

マセラティは既に2つの電動モデルを準備していることが明らかになっている。1つは2020年に発売を予定している「アルフィエリ」の完全電気自動車バージョンだ。もう1つはクロスオーバー車「レヴァンテ」のプラグイン・ハイブリッドで、その技術はクライスラー バシフィカ ハイブリッドから応用したものになるだろう。

By John Beltz Snyder
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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