玉木慎吾&舞川あいく

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 沖縄・石垣島に移り住んだ台湾移民たちをテーマにしたドキュメンタリー「海の彼方」の試写会が8月3日、東京・虎ノ門の台湾文化センターで行われ、出演したミュージシャン・玉木慎吾(SEX MACHINEGUNS)、モデルでフォトグラファーの舞川あいくが出席した。

 本作は、石垣島へ渡った台湾移民である玉木の祖母・玉代さんを中心に、玉木家の歴史を辿りながら、日本と台湾の関係性を掘り下げていく。台湾移民の第3世として生まれた玉木は、“3世代の間にある隔たり”について触れ「お父さんの世代から、おばあちゃんは台湾語を使わなかったので、僕の世代には台湾語はとどいていない。おばあちゃんは僕に日本語で話すので、台湾語をしゃべる環境ではなかった」と振り返る。

 台湾人の両親のもとに生まれた舞川が、「家では台湾語と日本語が混ざり合いながら会話をしています」と明かすと、玉木は「うらやましいですね」とこぼす。祖母・玉代さんとは「普段は日本語で話しています」と言い、「絶対しゃべってくれない。教えてもくれない。僕のお父さんの時代は、いじめられていたらしいんです。そういったこともあり、おばあちゃんは子どもがいじめられないように、あえて教えなかった。台湾人であることを隠そうとしていた。だから僕らにも、そういう風に接してくれているのかな」と感慨深げに語った。

 「両親を誘って3カ月に1回くらいのペースで台湾に行くようにしています」という舞川。「台湾と日本を行き来しているので、どちらも故郷。台湾に帰ったら家族がいるし、懐かしい匂いがする。ルーツなんだなって気がする。日本は私の生活の全てがある。どちらの文化も大切だし大好き」と“2つの故郷”への思いを明かした。

 本作出演を機に、さらに台湾への思いを深めたという玉木は、映画を見た感想を問われ「僕の家族というか、おばあちゃんが主役の物語。家族のことをたくさんの方に見ていただけることが、ちょっと不思議な感じではあります。嬉しいことでもあるが、(台湾移民の)歴史に僕ら家族が絡んでいるという意味では、いろいろな役目を背負わなければいけないとも思った」と話す。そのうえで、「いろんな気持ちで見ていただければ」と呼びかけた。

 「海の彼方」は8月12日から東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開。