ステンレスとアルミの全面5層構造による抜群の熱まわりと保温力で「熱しやすく冷めにくい」角鍋になっているというのがビタクラフトの「ダブルグリル」です。鍋のフタにあたる部分がフライパンや天板として使え、長方形のデザインなのでパスタ鍋や卵焼き器としても活用でき、無水調理・無油調理・蒸し料理・オーブン調理・余熱調理など、さまざまな使い方ができるマルチ設計とのことなので、実際に購入して使い勝手を確かめてみました。

ダブルグリル | ビタクラフトオンラインショップ

http://www.vitacraft.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=281

これがビタクラフト「ダブルグリル」のパッケージ。今回はAmazonでシリコングリップ付のものを購入しました。



箱の中には深グリル・浅グリル・ラック・取扱説明書&レシピ集・シリコングリップが入っていました。



取扱説明書&レシピ集にはダブルグリルでどんな料理ができるのか?ということが書かれています。ダブルグリルはステンレスとアルミニウムの特長を生かした全面5層構造なので「熱しやすく冷めにくい」角鍋になっているとのこと。「蒸し料理」「オーブン料理」「無水調理」「無油調理」「予熱調理」などが可能です。



どうやって使うのか?を分かりやすく示したのが以下。深グリル・深いラックを単品としてフライパンのように使っても、両方を鍋とフタとして使ってもよく、魚焼きグリルにダイレクトに入れる場合には天板の代わりにもなり、浅グリルを揚げ物の油切りトレーとしても使用できるようになっています。



鍋として使用する際には深グリルを下にしても……



浅グリルか、深グリルを上にしてものどちらか。



深グリルの重さは実測で1166g。



浅グリルは804gでした。



高さは浅グリルが3.5cm、深グリルは7.3cm。



縦・横も浅グリルが少し小さめで横35×縦20.6cm、深グリルは横35.8×縦22cmです。



コンロに深グリル・浅グリルの2つを並べて置くとこんな感じ。



いずれのグリルも持ち手が金属でできており、火に掛けると熱くなってしまうので、以下のようにグリップをつけたり、キッチングローブを付けた状態で持ちましょう。



ということで実際に以下のような使い方で使ってみます。

◆パスタ鍋&フライパンとして使用

◆卵焼き器として使用

◆天板として使用して魚焼きグリルに突っ込む

◆鍋として使用して蒸し料理作り

◆炊飯器にしてみる

◆揚げ鍋&油切りトレーとして使用

◆パスタ鍋&フライパンとして使用

ダブルグリルがあることでまず不要になるのが「パスタ鍋」とのこと。ということでまずはパスタをゆでていきます。深グリルに水を張った状態で加熱。



注意すべきなのは、ダブルグリルは強火での使用ができないということ。弱火〜中火で調理する必要があるので、お湯を沸かす時も中火で加熱します。



5分ほどでお湯が沸くので、パスタを投入。



パスタをゆでている間に、隣に置いた浅グリルでは具材の準備をしていきます。ダブルグリルは「無油調理」が可能とのことなので、油を引かない状態で鶏肉を入れ、弱火で加熱していきます。



じゅわじゅわと鶏肉の脂が外に出てくるので、順序は逆転しますが脂が出てからにんにくと唐辛子を投入。



鶏肉にこんがり焼き目がつく状態になると、少し浅グリルにこびりつきができましたが、許容範囲内。



隣では2人前のパスタがゆで上がってきました。



具材の浅グリルにキャベツを投入し炒めたところで……



パスタを投入。サイズ的には一度に浅グリルで調理できるパスタは2人前が限界というところ。3人前以上のパスタを入れるとグリルから溢れてしまいそうでした。



ということでパスタが完成。



浅グリルに少しこびりつきがありましたが、台所用中性洗剤とスポンジで洗えば簡単に落ちます。



◆卵焼き器として使用

もう1つ、ダブルグリルがあることで不要になるのが「卵焼き器」。実際にダブルグリルで卵焼きを作ってみたところ、浅グリルは一般的な卵焼き器よりは幅が大きいので卵2個だとやや薄っぺらい卵焼きになってしまい、3個を使ってちょうどでした。



便利だったのは、グリルを横にして使えるということ。縦長の卵焼き器だと「奥から手前に卵を巻いていき、手前にきた卵を奥へと移動させて、また奥から巻く、を繰り返す」という流れになりますが、グリルを横にして使うと左右交互ににパタパタと卵を巻いていくことができます。



弱火〜中火でしか使えないので「果たして均等に火が通るのだろうか?グリルの端っこの部分が生焼けになったりしないのだろうか?」と思っていましたが、全く問題なし。全体的にしっかり火が通っていました。



もちろんサラダ油を引いた状態ではありますが、こびりつきはほぼナシでした。



◆天板として使用して魚焼きグリルに突っ込む

さらにダブルグリルの使い勝手をみていきます。今度は「浅グリルを魚焼き器に突っ込む」という使い方。



小麦粉をカレー粉とまぜて……



粉をまぶした状態の魚を、オイルを引いた浅グリルに並べます。さらにその上にパセリとパン粉を混ぜた粉を振りかけていきます。



ズッキーニやアスパラなどの野菜もグリルに詰め込んだら、魚焼きグリルにポン。



これも加熱は中火。



専用レシピによると、あとは5分加熱……とタイマーをセットしたところで、「魚のオーブングリルって15分〜20分の調理時間が必要なことが多いのに、5分……?」とちょっと不安に。



しかし、5分後、魚焼きグリルを開けてみるとジュワジュワといい音を立てた状態のソテーが完成していました。



お皿に移さずとも、このままテーブルに並べられそうな見た目もダブルグリルのいいところ。



魚の身をほぐしてみたところ、中までしっかり火が通りふわふわの状態に。フライパンを使うと、パン粉のついた部分をここまでサクサクにするのは難しいのでは?というくらいに、パン粉の部分は小気味よい食感です。実は魚焼きグリルはオーブンとトースターのいいとこ取りの構造をしており、表面に焼き目をつけつつスピーディーに火を通すことができます。それに加えて熱しやすくムラなく食材を加熱できるダブルグリルの特長もあってか、魚に火は均等に通っており、時短で完成度の高い1品ができあがりました。また、「魚焼きグリルは後片付けが面倒だからあまり使いたくない」と言っていた編集部員は「後片付けが楽そう」とコメントしていたので、ソテーだけでなく、単純に魚を塩焼きする時でも浅グリルを使えばグリルを洗うだけで済むので便利そうです。



◆鍋として使用して蒸し料理作り

ここまで、浅グリルと深グリルを単体として使う方法しか試していなかったので、次は浅グリルをフタにして、鍋として使っていきます。まずは野菜をカット……というところでも、フタをトレーとして使えるので、のちのちの洗い物の量を減らせます。



豚肩ロースに塩コショウをして、ローズマリーをぺたぺたと貼っていき……



クッキングシートで包んでタコ糸で縛ります。



野菜を炒めて……



お肉を載せます。



あとはフタをして、中火で15分加熱したのち、ごく弱火にして75分加熱。



ダブルグリルの特徴として、一般的なお鍋のように蒸気口がないことが挙げられます。本体が比較的重いこともあって中の機密性が高いので蒸し料理にも向いていて、今回のように水を加えない無水調理も可能なわけです。加熱してしばらくすると、浅グリルと深グリルの間から少し蒸気が漏れてきました。



ということで、じっくり待って完成した豚肉の包み焼きはこんな感じ。



弱火でじっくり調理していきましたが、中までしっかり火は通っていました。



これまで家電をいろいろ使ってきた中で、調理器具によって大きな差がでるのがお肉の仕上がり。「材料を入れて放置」で料理が完成する超便利家電「スロークッカー」ではズルンズルンの豚の角煮が完成しましたが、ダブルグリルの場合は1時間半という調理時間もあってか「しっかり食感を残しつつも脂は残したプリプリした食感」のお肉ができあがっていました。旨みがしっかりとあり、スロークッカーで作った角煮とは違い、「お肉をガッツリ食べている!!!」という気分になります。



野菜は旨みが凝縮されていて、かつ柔らかく仕上がっていました。



◆炊飯器にしてみる

さらに、お米も炊いてみます。調理を始める30分前にお米を洗ってざるにあげておき……



深グリルでニンニクとショウガを炒めていきます。



ここに、レモンと塩コショウで下味をつけた鶏肉を投入。弱火で3分加熱します。



いったん鶏肉を深グリルから出して、お米と水・鶏ガラスープ・酒・ショウガの絞り汁などを混ぜたものを注ぎ入れます。



鶏肉とネギをいれたら……



浅グリルをして中火にかけます。



しばらくするとスープが沸騰してくるので、弱火に落として、再び浅グリルで12分加熱したのちに、10分間蒸らします。



蒸らしの後にフタをあけてみると、ちゃんとシンガポールチキンライスが完成していました。



熱しやすく冷めにくい、ということで、どらくらい保温されるのだろう?ということをチェックしてみました。いったんフタを開けたあとに再びフタを閉めたところ、フタを閉める直前の温度が約89度、そこから30分後が65度、測定から1時間後には55度になりました。温かい、と感じながら食べるには55度がギリギリなので、いったんフタを開けて出来具合を確かめた場合は1時間後までなら再加熱なしで食べられそうです。



シンガポールチキンライスをお皿に盛ってみるとこんな感じ。



ご飯は芯が残ることなく、まんべんなくもちもちに炊けていました。



◆揚げ鍋&油切りトレーとして使用

最後に、揚げ物用の鍋としても使用。



深グリルは横35.8×縦22cmとやや大きめなので、1000gの油をまるまる1本使って揚げ物ができるギリギリの油の深さという感じでした。



逆にいうと、一度にたくさんの揚げ物が作れるのはよい点。小さなフライヤーだと少量ずつしか揚げられず調理時間がかかるので、ある程度人数がいる場合は便利と言えそうです。



ということで、使ってみたところ、卵焼き器やパスタ鍋・食材トレーのようにたまにしか使わない専用の調理器具が不要になり、鍋とフライパンも兼ねているので、調理器具の保管場所を節約できるというのがまず便利な点。「魚焼きグリルに入れる」という使い方は、説明書を読んだ時には「別にいらないのでは?」と思っていましたが、実際にやってみると予想以上に使い勝手がよく、洗い物もらくちんというのがよい点でした。一方で無水調理器などの電気調理器とは違い、あくまで「鍋」なので、火加減の調整が必要なのと、調理中は近くにいる必要がある点は、「料理をできるだけ簡略化したい」という人や料理初心者には向かなさそうという印象です。料理が好きでいろんな調理法を日常的に行うという人であれば、かなり使える調理器具なので、購入する価値はありそうでした。

なお、シリコングリップ付のダブルグリルはAmazonで税込2万3220円で購入できます。

Amazon.co.jp : ビタクラフト 両手鍋 特別セット ダブルグリル シリコングリップ付き : ホーム&キッチン