中国では、女性が専業主婦になるべきかどうかが話題となり、熱い議論が巻き起こった。資料写真。

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中国では、女性が専業主婦になるべきかどうかが話題となり、熱い議論が巻き起こった。きっかけとなったのは専業主婦をテーマとしたドラマだ。職場で働く女性が高く評価される一方、専業主婦は十分に認められていないのが現状だ。

このほど、2006人の既婚者を対象に行われたアンケートによると、女性が専業主婦になるべきだということに対し、賛成する人は26.9%、反対する人は46.2%だった。また、64.4%の人に「専業主婦になると個人の成長の可能性が小さくなる」という心配がある一方、60.2%の人が「専業主婦の社会への貢献は大きい」と考えていることが分かった。アンケートを受けた対象は、女性58.4%、男性41.6%だった。

▽夫の収入が多い場合、妻は専業主婦になりやすい

女性はどんな場合に専業主婦になりやすいのか?アンケートによると、60.5%の人は「夫の収入が多い場合」、52.9%の人は「子どもが生まれた場合」と考えている。ほかには、「家族の世話をする」「子どもを育てるストレスが大きい」「職場での成長が予期に達さない」「働きたくない」などが挙がった。

中国社会科学院社会学研究所の馬春華副研究員によると、中国の専業主婦は主に二つのタイプに分類できる。一つは夫の収入が非常に多く、妻が働く必要がない。もう一つは、子どもの世話をするために、妻は仕事をやめて家で子育てに専念するという。

専業主婦になると女性にどんな影響をもたらすのか?60.1%の人が「生活上の安心感がなくなる」、57.7%の人が「社会とのズレが生じる」、41.6%の人が「夫に対する信頼度が下がる」と答えた。そのほかに、「子どもへの期待が過度に高くなる」「家庭での地位が下がる」「心理的なストレスが大きくなる」などの影響も列挙された。また、人生の理想を実現できると考える人は9%、生活がさらに自由になると答えた人がわずか7.7%しかいなかった。

▽個人の成長の可能性が小さくなると心配する女性は64.4%

アンケートによると、「女性が専業主婦になることに賛成する」と答えた人は26.9%、「反対する」と答えた人は46.2%、「どちらともいえない」と答えた人は26.8%だった。

重慶市のある中学校に勤める肖敏さんは、女性は家庭の外から満足感を獲得する必要があると指摘した。男性の収入が家計全般を支えられるのなら、女性が職場での成功をそんなに求めなくても良い。ただし、家族の世話をすると同時に自分も仕事を持っているのはさらに良いことなのだ。経済面での独立が実現できてこそ、思想と人格面での独立が実現できるのだと示した。

「専業主婦になるという選択を尊重します。ただ、女性が専業主婦になると、子育てには有利だが、女性自身の成長、特に職場での成長には不利です。家事と子育ては双方の責任で、男性も担うべきです。国家としても、女性に家庭と仕事を両立させる政策を打ち出すべきです。わが国の現在の世論であろうと、法律、政策であろうと、専業主婦に十分な支持を与えていないのが現状で、専業主婦は弱い立場に立っています」と馬春華副研究員は語った。

▽専業主婦の家庭への貢献が大きいと考える人は79.4%

アンケートによると、専業主婦の家庭への貢献が大きいと考える人は79.4%、同時に、社会への貢献も大きいと考える人は60.2%だった。

「家庭は社会の細胞です。家庭が幸福であり、子どもをしっかりと育てられれば、国家の成長にも利益となります」と肖敏さんは指摘した。

馬春華副研究員によると、中国の専業主婦に対する認可度は相対的に低いのだという。原因としては、意識上の問題もあれば、家事労働価値への不認可もある。そのほか、政策の支持に欠けていることも原因の一つだ。

「北米では、各種の福祉制度の保障で、女性は自分の意志で生活スタイルを自由に選ぶことができます。仕事を希望する場合、政府は3年もの育児休暇と質の高い児童保育施設を提供します。また、男性に向けて子育ての責任を担うべきと義務付けた『父親育児休暇』も打ち出しています。家で子育てを希望する場合、育児休暇と国家によって提供される手当てを享受することができます。これらのやり方は中国の参考になるでしょう」と馬春華副研究員は語った。(提供/環球網・編集/黄テイ)