「『冬の花火会社って何をしているの?』花火の知りたい事が分かる動画を制作している花火師にインタビュー、花火工場も見学してきました 」や「『花火って作る会社によって違いがあるの?』花火の秘密や花火大会を見るポイントなどを現役の花火師に聞いてきました」などで取材した加藤煙火株式会社の地元蒲郡で、2017年7月30日に蒲郡まつり納涼花火大会が行われました。加藤煙火のオリジナル花火やスターマインなどが多く見られるほか、三尺玉が3発も打ち上がるこの花火大会が、どのような花火大会だったのかレポートします。

蒲郡まつり

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蒲郡まつり納涼花火大会の会場は、愛知県蒲郡市の竹島ふ頭周辺です。

左側が観覧場所、右側が打ちあげ場所、奥に見える島が竹島です。



午後2時の打ちあげ場所の様子です。花火の準備が行われていました。



加藤煙火株式会社の花火工場を見学した際に見かけた加藤煙火のトラック。



打ち上げ場所で発見。



大会本部に寄ってみると、偶然にも加藤克典氏に会うことができました。花火を打ち上げる際に流す曲のチェックを行っています。



午後6時頃の公園の様子です。観覧場所は広く、最前列は昼までには埋まっていますが、公園内は16時までに来ればシートを敷いて場所を確保できるという感じでした。



暗くなる前に、大会プログラムを読んでおきます。花火の大きさや重さなどのデータや、菊・牡丹などの花火の種類の解説などが書いてありました。



プログラムの各所に花火師の写真とコメントが載せられています。



午後6時30分、岸壁から仕掛け花火がえい航され、観覧場所と打ちあげ場所の中間に設置されました。



午後7時30分、花火開始です。いきなり尺玉10発の同時打ちから、まずは大きく開いてから点滅に変化し、それから……



小さな花が咲き乱れます。花火の種類でいうと千輪という種類になりますが、花火会社のオリジナル花火として作品名が付けられている花火もあり、上の花火は「シルクフラワー」、こちらは「シルクブーケ」という名前が付けられています。



このように花火会社のオリジナル花火を知るとより花火大会が楽しめます。花火師による詳しい解説は、以下のムービーで確認できます。

【シルクフラワー】加藤煙火株式会社オリジナル花火 - YouTube

オープニングの一斉打ち上げに続いて、スターマインが打ち上げられます。選曲もマリリン・マンソンの「Doll-Dagga Buzz-Buzz Ziggety-Zag」とハードロックでノリノリの中、「パラパラ」「シュワシュワ」と音の立てる花火が連発で上がり、気分を盛り上げます。



続いて、4号玉が単発で連続して打ち上げられます。それぞれ会社・個人などが協賛しており、打ち上げられている間、協賛者名とメッセージが読み上げられます。このように、スターマインと協賛玉の打ち上げが交互に行われる形式の花火大会でした。



地元の小学校で花火師が講師となって体験学習などを行い、子供たちが演出を考えたスターマインを打ち上げようというプログラムもありました。



地元竹島小学校6年生67人が演出を考えたスターマインのテーマは「恋」です。星野源 の「恋」に合わせて花火が打ち上がります。ハートマークもきれいに見える方向で打ち上がりました。型物は角度によって見え方が変わるので、運の要素もある花火です。



このスターマインの途中でも打ち上げられていた鮮やかな中間色を使った花火も加藤煙火の特徴です。蒲郡の花火では、この色を使ったさまざまな花火がプログラムの各所で見られます。



プログラム 「夜空でお絵かき」では、さまざまな型物が打ち上げられました。こちらは、りんごの花火。



蚊取線香の花火は、先端が赤く火が付いている様子も再現されています。



午後7時50分、この蒲郡まつり花火大会の特徴のひとつ、三尺玉の打ち上げです。三尺玉は、竹島方面の海上で打ち上げられます。ゆっくりと重そうに三尺玉が上がっていきます。



三尺玉が開きます。ドンと音が消えるまで3秒弱、約1.2kmくらい離れた場所から打ち上がっているようです。



大きく広がり、水面まで花火が垂れていきます。



この三尺玉が計3発、この花火大会中に打ち上げられます。この三尺玉の1発目と3発目は、以下のムービーで確認できます。

三尺玉1発目と3発目【蒲郡まつり納涼花火大会】 - YouTube

もう1基、今度は蒲郡北部小学校の子供たちの演出によるスターマインが打ち上がります。このスターマインでは、ナオト・インティライミの「夢のありか」を自分たちで合唱したものをBGMとして使っており、子供達の歌声に感動的な雰囲気のスターマインを見ることができました。



続いて、花火会社10社による尺玉の競演、各社のオリジナル花火が見られるプログラムが始まります。1発目は加藤煙火から「アクアマリン」と名付けられた尺玉が上がります。きれいに丸く透明感のある青緑色に光っています。



直後に八方咲きの花火が広がります。



信州煙火工業株式会社からは「昇朴付銀芯紫緑紅青光露時計草」という名前の尺玉です。呪文のような名前に見えますが、打ち上げられる際に尾を引きながら上がり、真ん中の芯は銀色、1番外側の親星が、紫から緑・紅(赤)・青と色が変わり最後にきらっと光る。そして、中は時計の針のような八方咲きの花火が混じっている、という風に解読できます。写真は、親星が紅色に変化した場面。



最後にきらっと光る「光露」の場面。



株式会社マルゴーからは「昇り曲付一松牡丹」です。この尺玉は、色が動くように変化する花火です。上が赤色、下が青色。



上が青、下が赤、1回だけでなく何回も素早く入れ替わります。



最後は、時間差で部分ごとに消えていきます。このように、各社の工夫を凝らした花火が楽しめる見応えのあるプログラムもありました。



色や形が変化する動きのある花火は、動画で見るのがおすすめです。花火会社10社による尺玉の競演は、以下のムービーで確認できます。

尺玉の競演【蒲郡まつり納涼花火大会】 - YouTube

海上に打ち込むタイプのスターマインも見られたり……



海上に設置している花火を爆発させたりと、花火のシチュエーションも豊富です。



スターマインは企業や団体の協賛で打ち上げられるものが多いのですが、プログラム「しあわせZ」は、個人協賛のスターマインです。ももいろクローバーZの「WE ARE BORN」に合わせて花火が上がります。協賛された方と会えたのでお話を伺うと、「ソロパートでは歌っているメンバーの色に合わせた色を」という演出の希望にも応えてくれるなど、「加藤氏が快く希望を聞いてくれた」とのこと。



中盤以降では、単発の協賛花火のプログラムでも尺玉(10号玉)が打ち上げられます。大きな蒲郡みかんを発見。



終盤では、空一面に小花が開く千輪が何発も打ち上げられ、さまざまな色の混ざった彩色千輪や、白色の千輪、紅一色の千輪など、いろいろな千輪が見られました。



最後は、特大スターマイン「蒲郡の鼓動」です。Christopher Tinの「Sogno di Volare」に合わせて花火が打ち上げられます。



レオナルド・ダ・ヴィンチの夢「大空への飛翔」「大空への思い」をつづった歌詞を表現するスターマインです。



中盤では、白色に近い銀色の小花と中間色の星を使った千輪が左から右、右から左へと何発も打ち上げられ、観客から歓声が沸きました。



終盤にさしかかる前、大きな銀色の花火が開きます。



スムーズな流れで銀色から金色の冠(かむろ)に。



最大の山場、錦冠(かむろ)の連発です。



最後は、扇状に広がるワイドなトラが一斉に打ち上がり、特大スターマイン「蒲郡の鼓動」は終了します。



プログラムに花火師の写真やメッセージが載っていたり、花火師自身が地元の小学生に花火を教え一緒にスターマインを作るなど、花火師と地元蒲郡の人たちとの距離が近いアットホームな雰囲気と「見ている人が喜んでくれる花火を作りたい」という加藤煙火の花火が味わえる楽しい花火大会でした。

特大スターマイン「蒲郡の鼓動」は、以下のムービーで確認できます。

特大スターマイン「蒲郡の鼓動」【蒲郡まつり納涼花火大会】 - YouTube

この花火大会を、初めから最後まで記録したムービーが、以下で確認できます。

蒲郡まつり納涼花火大会2017 その1 - YouTube

蒲郡まつり納涼花火大会2017 その2 - YouTube

蒲郡まつり納涼花火大会2017 その3 - YouTube

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