2012年に世界的大ヒットとなったPSY(サイ)の『江南(カンナム)スタイル』が、再び注目を集めている。

昨年4月にソウル市の江南区が建立した同曲の振り付けをモチーフにした銅像について、PSY本人が公開から1年以上たった7月24日にようやくコメントしたのだ。

製作費4億ウォン(約4000万円)を投じたとされるこの銅像は高さ5m、幅8mの大きさで、同曲の“乗馬ダンス”でPSYが踊る手のポーズを形作っている。人が近づくと『江南スタイル』が流れるようになっており、夜にはライトアップもされる仕様だ。

区長が無理やりつくらせた?

ただ、銅像を巡ってトラブルも起きている。

ヨ・ソンウン江南区議員が、銅像は議会の反対を押し切ってシン・ヨンフィ江南区長が無理やりつくらせたと暴露したのだ。

江南区側はこれを「明らかな虚偽」と真っ向から否定。「(PSYが所属する)YGエンターテインメントの反対もなかったし、区議会でも最終議決された事案」であると弁明した。

だが、ヨ区議員も「巧妙に本質をごまかしている」と反論。「観光特区活性化事業」の名目で支給された予算と銅像の制作予算を混同した説明だとし、議事録を引用して「流行が過ぎてしまったのに今年つくるのは時期的に遅い気がしなくはない」など反対意見があったことを示している。

本人が「やりすぎだと思う」理由

真相は明らかになっていないが、興味深いのはこうした騒動の中でPSY本人がコメントした内容だ。

PSYは韓国メディア『日刊スポーツ』のインタビューに対し、銅像の第一印象についてこう話している。

「やりすぎだと思う」「手だけをつくったのもなんだか笑える」

そして、「やりすぎ」の意味について、こう説明したのだった。

「これまでにないヒットを達成し、皆さんが楽しんだのは事実ですが、それは単に私の職業としてやっているうちにそうなっただけで、別に国のためにやったわけではない。それなのに区が税金で銅像を建てるのは、当初から本当に感謝していますが、あまりにやりすぎだと思いました」
(参考記事:「ゴミの山」「税金のムダ」ソウル駅前の巨大シューズツリーに市民が大ブーイング!

「犬の糞のようなアイデア」

こうした中、韓国のネット上では批判的な意見が目立っている。

「確かにやりすぎだ。PSYが正しい」「どうしてPSYに聞きもせずに小中学生なみのアイデアでつくっちゃうかな」「どんな頭をしていたらこんな犬の糞のようなアイデアが生まれるんだ」「銅像をつくったからって観光客が増えるのか?」「4億の中の3憶は横領されているだろう」といった具合だ。

いずれにせよ、騒動をきっかけにPSYと江南区に注目が集まったことは間違いない。

はたして今後、この銅像はどのような影響を及ぼしていくのだろうか。

(文=S-KOREA編集部)