ニュージーランドの最大野党・労働党のジャシンダ・アーダーン新党首(左)とヘレン・クラーク元首相(2017年8月3日作成)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ニュージーランドの最大野党・労働党の新党首がメディアから繰り返し子どもを持つ意向を問われ、性差別との議論が沸き起こっている問題について、同国のヘレン・クラーク(Helen Clark)元首相が、質問攻めについて「ばかげて」おり「性差別的」だと非難した。

 1日に労働党の党首に就任したジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)氏(37)は、テレビに登場するや否や子どもを持つつもりかどうかという質問を相次いで受けた。

 あるインタビュアーは、ニュージーランド国民が次の総選挙で投票先を決める際、新党首の家族計画について知る権利があると示唆した。

 その一方でクラーク氏は2日夜、ツイッター(Twitter)に「21世紀にもなって指導的な立場にある女性がジェンダーによる攻撃に遭うなんてばかげている」と投稿。

 アーダーン氏に対してアドバイスするとしたら何と言うかと問われたクラーク氏は「性差別的な攻撃は無視して自分の仕事に取り組みなさい」と答えた。

 クラーク氏はまた、カナダのフェミニズム研究者リンダ・トリンブル(Linda Trimble)氏のコメントをリツイート。トリンブル氏は、アーダーン氏が経験していることはすべてクラーク氏、オーストラリアのジュリア・ギラード(Julia Gillard)元首相、カナダのキム・キャンベル(Kim Campbell)元首相、ニュージーランドのジェニー・シップリー(Jenny Shipley)元首相の身にも起きたことだとコメントしていた。

 クラーク氏は1999年から2008年にかけて同国首相を務め、2009年から今年前半まで国連開発計画(UNDP)総裁の職にあった。

 またその政治キャリアを通じて、子どもを持たない意向をしばしば攻撃されたり、自身の低い声を皮肉られたりしてきたばかりか、ときには性的指向について問われることさえあったという。
【翻訳編集】AFPBB News