豪シドニーの空港内を巡回する警官ら(2017年7月30日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】航空機を狙った「テロ計画」の疑いで男4人が逮捕されたことを受けて強化されたオーストラリアの空港警備について、豪パイロット組合は2日、重大な欠陥があると警鐘を鳴らした。

 豪警察当局は先月29日、簡易爆発物で航空機を墜落させる計画を立てた容疑で、男4人の身柄をシドニー(Sydney)市内で拘束。豪当局はその後、国内の全空港の警備を強化した。

 しかし、オーストラリア航空パイロット組合(Australian Airline Pilots Association)によると、パイロットたちが乗客や客室乗務員、空港施設内の店舗スタッフと同様の保安検査を毎回受けているのに対し、空港の地上職員には入退場用のセキュリティーカードがあらかじめ発行され、保安検査の対象となっていないという。

 パイロット組合のマレー・バット(Murray Butt)委員長は2日夜、「パイロットや客室乗務員は日々、乗客と共に保安検査を受けているが、多くの地上職員は同水準の検査を受けずに滑走路上の航空機にアクセスできる」と指摘。航空機に接する全職員が、搭乗口を通過する全ての人々と同じ検査を受けて初めて空港の安全性向上につながるとの見方を示した。

 航空専門家からは他にも、公務員ではなく民間の警備員を採用している点や、国内線ターミナルで乗客の写真付き身分証明書を確認していない点が安全対策の抜け穴になっているとの指摘が出ている。

 ある専門家は豪紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー(Australian Financial Review)に対し、「恐ろしいことに国内線の航空会社は、自社の航空機に乗っているのが一体誰なのかを把握していない」と述べている。
【翻訳編集】AFPBB News