学生の窓口編集部

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著名人の方々に大学時代のエピソードを伺うとともに、今の現役大学生に熱いエールを送ってもらおうという本連載。今回のゲストは、「WHY JAPANESE PEOPLE!!!!」と日本のちょっとおかしいところに突っ込むネタでおなじみの、厚切りジェイソンさんです。芸人だけでなくIT会社の会社役員も務めるなど、まさに「二束のわらじ」を実現している彼、そんな厚切りジェイソンさんの大学時代はどんなものだったのでしょうか? 知られざる彼の学生時代に迫ってみました。

17歳で大学に飛び級進学!


――厚切りジェイソンさんは、17歳のときにミシガン州立大学に入学されていますが、それはどういった経緯だったのですか?

いわゆる「飛び級」での入学で、ミシガン州立大学に2年生として入りました。僕は中学で1年飛び級して、高校で大学のカリキュラムを1年間学んで単位を取得したので、その流れで17歳で大学に入った、という感じです。

――飛び級と聞くと「勉強ができる人」というイメージがありますが、勉強は好きだったのですか?

いや、全然。むしろ嫌いなほうでしたね。勉強は嫌いだし、面倒くさいと思っていました。だから早く自由になって好きなことをやりたいから、さっさと勉強をして終わらせてしまいたい一心でしたね。だから自主的に勉強するということもあまりなかったです。

――17歳で大学に入られて、どんな感想を抱かれましたか?



【連載】 『あの人の学生時代。』 ♯1:ライフネット生命 代表取締役社長 岩瀬大輔

アメリカの多くの大学生がそうだと思いますが、大学に入ると寮生活になるので、そこで「初めて家族と離れて暮らす」ということを経験するんですよ。その初めての一人暮らしは、新鮮というか冒険的でした。

――たしかに初めての一人暮らしはドキドキしますね。

ミシガン州立大学の1、2年生は必ず寮生活をしないといけなかったので、僕だけでなく、他のみんなも初めて親元を離れて生活するという人でした。親元を離れて自由になるということで、そこは「自由の村」になるんですよね。それによっていいこともありましたし、悪いこともありました。

――例えばどんなことですか?

「いいこと」でいえば、自由であるからこそ「自分でなんでもやらないといけない」という「自己管理」の精神が身に付きますよね。洗濯機を回すことや買い物をするといった家事は、家族と暮らしているとしないもの。寮生活という「やらざるを得ない環境」で「大人になる第一歩」を磨くことができたと思います。
反対に「悪いこと」でいえば、そうですね……アメリカの映画で大学の寮の様子が描かれることがあると思いますが、あのとおりです。特にうちの寮は男女別ではなく、階数で分けられているだけだったので、まあいろんなことがありました。

――勉強はどうでした?


大学ではコンピューターサイエンスを専攻していましたけど、全然です。2年間本当に適当で好き放題でした。ただただ好きなことをして遊んでいるだけです。でもその後は日本の研究所に行く機会もありましたし、真面目にやりましたね。徹夜で勉強することも多かったです。

――アルバイトなどはしていましたか?

アルバイトもしていましたよ。食堂の手伝いや、企業のWebサービスを管理する仕事とか……。バイト以外にも遊びとしてディスクゴルフという、フリスビーのようなものを投げてゴールに入れるというスポーツは楽しかったのでよくやっていました。

――当時から日本で仕事をすることを考えていたのですか?

いろんなことを考えると、やっぱりアメリカのほうが待遇がいいだろうと思っていたので、大学のころは日本で働くことは考えていませんでした。「日本っていいな」という考えを持ったのは日本に来てからでしたね。

「両立すること」を学んだ大学院時代


――大学を卒業された後、次はイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校大学院に進みますが、それはより「学び」を得るためだったのですか?

ストレートに言ってしまうと「出世がしたかったから」です。お金が欲しかったからともいえますね。大学院卒ということを履歴書に書くと、より多くの給料をもらうことができますから。その考えで大学院に進みました。もちろんどんなチャンスが来るかわかりませんから、ここぞというときにそのチャンスをつかむことができるよう、多くのことを学んでおきたいという気持ちもありました。


――大学院時代を振り返ってみて、何が一番印象的でしたか?



実は大学院は働きながら通っていたんです。昼は会社で働き、夜は学校に行くという生活でした。非常にタイトなスケジュールで生活していたので、本当に余裕がなかったです。なので限られた時間で何ができるかを考え、無駄な時間がないようにすることを意識していましたね。3年間の大学院生活でしたが「両立すること」を学べたと思います。

――実際、現在もビジネスマンと芸人という2つの仕事を両立していますね。

そうなんです! 同じ日に会社と芸人の仕事の両方が入ることがあって、まさに今日もそうなのですが、会社の仕事をし、途中で抜け出して芸人の仕事をして、また会社の仕事に戻る……。間に電車に乗る場合も、車内で仕事をしたりしていますよ。「二足のわらじ」のお手本のような日です。

――そのように現在も両立できているのは、大学院時代の経験があったからこそでしょうか?

そうですね。いい経験だったと思います。

誰もやってくれないから自分でやるしかない


――ご自身の経験を踏まえ、大学生にアドバイスをお願いします。


やっぱり自分が何をしたいのか、何を望むのかを考えて、自分で行動することでしょうね。言われたまま流されるだけの人生は誰だって嫌でしょう。なら、自分で何がしたいのかをちゃんと考えないといけないです。そうするとその後自分がどうすべきなのか、見えてくると思います。

――たしかに自分で考えて動かないと、理想的な人生はやってこないですよね。


そうだと思います。あなたの人生を決めるのはあなた自身ですし、他の誰も決めてくれないですから。なら「自分でやりなさい」ということです。人生は一度きりなので、もっと楽しく、人生を終えるときに「よかった」と思えるようにしてほしいです。

――ありがとうございました!


飛び級で大学に進学した後に、「出世のため」に大学院に進んだという厚切りジェイソンさんでしたが、そこで学んだ「両立すること」が、現在の仕事にも生きているようです。そんな厚切りジェイソンさんが学生のみなさんに伝えたいことは「誰もやってくれないから自分でやりなさい」でした。人に流されるのではなく、自分の中にちゃんと考えを持って行動すれば、それが人生のHAPPYにつながる、とのことです。これからの人生で後悔しないよう、しっかりと自分で考えて行動することを意識するといいかもしれませんね。



<プロフィール>厚切りジェイソン(あつぎりじぇいそん)1986年アメリカ・ミシガン州生まれ。ITベンチャー企業の会社役員を務めるかたわら、ワタナベエンターテインメント所属のお笑いタレントとしても活躍。

<著書情報>
●日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy(ぴあ)
●ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400(主婦の友社)
⇒株ワタナベエンターテインメントHP( http://www.watanabepro.co.jp/mypage/40000169/)
(中田ボンベ@dcp)