<お悩み> 撮影の仕事で、写真の撮りこぼしの多い僕、どうしたらいいでしょう。

 関西でグルメ雑誌のライターをしてる者です。

 僕の仕事は人気のお店に行って、お店と料理を撮影したり、シェフにインタビューしたりするのですが、取材が終わって編集部に帰って確認すると、毎回と言っていいほど「調理中の写真がない」「お店の内観の写真がない」「食材のアップの写真がない」……などと、なんらかの撮りこぼしがあり、編集長から怒られています。

 言い訳をするなら、もともと食べるのが本当に好きなため、せっかく作ってもらった料理はあれこれ撮らずに早く食べたいんです。

 また、あまり厨房にづかづか入って細かくあちこち撮影するのも失礼じゃないか、というような思いもあり、ついつい料理もお店の内観なども必要最少限しか撮らない癖があるのです。

 しかし、編集長に言われるとおり、それでは記事にする時には写真が足りないんです。こんな僕はやはりグルメライターには向いてないでしょうか?

 グルメな雄飛さん、教えてください。

(30歳・男性・グルメ雑誌ライター)

(小宮山雄飛の回答)

 その気持ちはとても分かります!

 僕もお店で料理の写真を撮ることもありますが、最低限撮ったらすぐ食べますし、まして内観や調理場の方まで素人がパシャパシャ写真を撮る昨今の風潮はどうかと思ってます。

 とはいえ、あなたの場合はプロの取材仕事ですから、やはり撮りこぼしがあっては問題ですよね。

 関西のグルメライターさんということなので、ご存知かもしれませんが、千里中央駅に<野菜入りカツサンド>というちょっと変わったカツサンドを提供する「いち」という喫茶店があります。

 注文を受けてから揚げる熱々のカツの上に、これでもか!とばかりにトマト・オニオン・レタスなどの野菜が盛られ、今にも倒壊しそうなボリューム感。最近流行りの「萌え断サンドイッチ」の元祖と言える逸品です。

 こちらのサンドイッチ、食べるのに独自の作法がありまして、卓上の爪楊枝で上からブスっと刺して一気に口に頬張る。でないと盛り盛りの野菜がこぼれてしまう。

 さらに野菜がこぼれた際に使うようにと、サンドイッチなのにティースプーンが一緒に付いているのも面白い。

 ということで実際に楊枝を刺して、いざ食べようとすると、楊枝がしっかり刺さりきってなかったのか、かぶりつきながら、やっぱり野菜がボロボロとこぼれてしまう。

 こぼれた野菜はティースプーンでしっかりいただく。

 次こそは楊枝を思いっきりさして、またがぶり!

 さっきよりはうまく食べれたけど、まだちょっとこぼれた。

 ということで、こぼれた野菜はスプーンでぺろり。

 これを繰り返すうちに、だんだんこぼさずに一口でカツも野菜も一口でガブリと食べれるようになる。

 食べこぼしなく、上手に食べれるようになった時は「うまい!」と感動もひとしおです。

 こちらのお店のポイントはやはりティースプーン!

 普通はサンドイッチにスプーンは付いてきませんが、最初は誰もうまく食べれずこぼしてしまうので、それを気づかったお店の優しさです。

 このように、仕事でもサンドイッチでも最初のうちは取りこぼしがあってもしょうがないもの、しかしそれを補うティースプーンのようなアフターケアこそ大事なのではないでしょうか。

 どうぞ取材の際にも、美味しいものは美味しく食べて、かつ撮りこぼしを補う丁寧な仕事でがんばってください。


これが取りこぼしなく食べられたら一人前!

 こちらの絶品野菜入りカツサンド、見事取りこぼさずに食べれるようになったら、同じ千里中央駅にある「ニューアストリア」や奈良の「アストリア」など、同様の絶品カツサンド店巡りをしてみるのもいいのではないでしょうか。

いち
大阪府豊中市 新千里東町1-3 せんちゅうパル B1階
06-6831-2549
https://tabelog.com/osaka/A2706/A270601/27012020/

ニューアストリア
大阪府豊中市新千里東町1-3-8 せんちゅうパル B1F
06-6831-2537
https://tabelog.com/osaka/A2706/A270601/27002923/

アストリア
奈良県橿原市城殿町400
0744-29-5200
https://tabelog.com/nara/A2903/A290302/29000937/

(小宮山 雄飛)