狭い乗り物の中で、泣き喚き、騒ぎ立てる小さな子ども。

恐らくその場でいちばん泣きたいのは、他ならぬその子を連れたお母さん、またはお父さんに違いない。

2人の子どもを連れた母親が搭乗

自身も2人の子を持つケシャ・バーナードさんは先日、早朝に米シアトルを発つ飛行機に搭乗した際、そのような場面に遭遇した。

Kesha Bernard/Facebook

朝6時前に離陸予定だった飛行機は出発が遅れ、満席となった機内の雰囲気は決して良いとはいえない状態だった。

子ども達がグズり出す

そんな中、ある母親が連れていた子ども達がグズりだし、泣き声が機内に響き渡った。

母親は1人で子ども2人を連れており、シートベルトをして離陸を待つ間、思うように彼らをなだめることもかなわなかったと思われる。

不満をあらわにする乗客達

苦しい立場にある母親に対し、周囲の乗客はため息をついたり、文句を言ったりと露骨に不快感を示し始めた。

子どもというのはこんなもの。自身も慣れっこのケシャさんは腹も立てず、やり過ごすつもりでいたという。

しかし、続いて起きた事態は看過できないものだった。

しつけがなっていない!

ある女性が、グズる2人をなだめている母親に対し、「座席を蹴るのをやめさせて!」と文句を言い、自ら子どもの足をつかんだのだ。

すると、また別の男性が「母親のしつけがなってないんだ」と発言。

黙っていられなくなったケシャさん。「多分お母さんはどうすることもできないのだと思いますよ。あなたがやっても結果は同じよ」と乗客らを黙らせた。

誰1人手を貸そうとしない

機内は満席。これだけ人がいて、たった1人で2人の面倒を見る母親に手を貸す人はいないのか?皆、不満げに親子を見ているだけである。

子どもは皆で育てるものではないの?

泣き喚く子どもたちと、お行儀よく座っているかつての子ども。彼女は露骨に手で耳をおさえ、顔をゆがめている。

と、ケシャさん。

当のお母さんは粛々と事態を受け止めている様子で、「私だったら泣き出しているわ」と振り返る。

手を差し伸べたのは1人だけ

誰も手を差し伸べないので、自ら席を立ち、「何かお手伝いできることはありますか?」と申し出たケシャさんに、お母さんは赤ちゃんを差し出した。

抱っこして自分の席に戻り、ひざの上にのせた頃には、赤ちゃんは既に泣きやみ、やがてスヤスヤと眠ってしまったという。

Kesha Bernard/Facebook

人には優しく、思いやりを忘れずに

私が言いたいのは、「他人には優しく、思いやりを持って」ということ。困っている人がいたら手を差し伸べてあげてほしい。

文句や不満をぶつけても相手を傷つけ、居たたまれない気持ちにさせるだけ。

耳を覆っていた女性には「大人になって」と言いたいわ。

今回の乗客は皆、残念な人達ばかりでした。

満席の機内で、このお母さんに手を差し伸べたのはたった1人、私だけだったのですから。

一連の出来事をFacebookに投稿したケシャさんはこう綴っている。

投稿には21万人がリアクション

困っている人に手を差し伸べても損はしないはずよ。

こんな言葉で締めくくった投稿には21万人がリアクションし、シェア数も10万件に上る。

一部の海外メディアも取り上げ、「この日の乗客にこの投稿を見せたいわ」「あなたから多くの人が学んでくれるといいですね」「この人にMVPをあげて」「素晴らしいわ」といった称賛の声が挙がっている。