キャストが夏休みの宿題を手伝うひとコマも

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 俳優の浅野忠信が8月2日、都内で行われた主演作「幼な子われらに生まれ」の完成披露試写会に出席。再婚相手やその連れ子、元妻ら一筋縄ではいかない人間関係と向き合う難役に挑み、「妥協せず、監督にぶつかった作品。その分、夢中になれたし、自分にとっても、とても新しい」と新境地となる本作に強い手ごたえを示した。

 この日は浅野のほか、田中麗奈、宮藤官九郎、南沙良、鎌田らい樹、新井美羽、三島有紀子監督が出席した。原作は直木賞作家・重松清氏が1996年に発表した小説。中年サラリーマンの信(浅野)と妻の奈苗(田中)はバツイチ同士で再婚し、奈苗の連れ子である2人の娘と共に暮らしていたが、奈苗の妊娠を機に、長女が「本当のパパ」(宮藤)に会いたいと言い始める。

 三島監督は「お芝居に見える瞬間がないよう、本当にそこに存在する登場人物を見せていきたかった」と語り、「セリフや動きは(台本から)変わってもいいから、その場で感じた気持ちを大切に表現してほしかったので、なるべくワンテイクで撮ることを目指した」と現場での演出を振り返った。

 一方、浅野は「とても感じるものがある台本だったので、かたくなに『台本通りじゃなきゃいけない』という思いにしがみついてしまい、三島監督を困らせてしまった」と告白。「最終的には監督がとても面白い形で着地してくれましたし、子どもたちに救われましたね」と血縁を問わず“娘”を演じた子役たちに感謝を示した。

 田中は「映画を見ながら、自分でも『これ、誰?』と思ったほど」と浅野同様に、三島監督の演出によって引き出された“新たな自分”に驚きの表情。DV(家庭内暴力)が原因で離婚した奈苗の元夫を演じた宮藤は、「なかなかひどい男なので、きっと好感度が下がると思います。皆さん、嫌いにならないでください」と自虐気味にアピール。「台本には思っちゃいけないこと、思っていても言っちゃいけないことがたくさん書いてあって……。共感する部分? それはないですけど、言ってて気持ちがよかったです」と笑いを誘っていた。

 ステージ上では現在小学4年生の新井のリクエストで、浅野らが夏休みの宿題を手伝うことに。国語と算数、それぞれ1問ずつ出題され、解答に悪戦苦闘していた。

 「幼な子われらに生まれ」は、8月26日から全国公開。