PEIの玄関口、シャーロットタウン空港。

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 カナダの東端に位置するプリンスエドワード島。小説『赤毛のアン』の主人公であるアンの家「グリーン・ゲーブルズ」があることで有名だが、この美しい島の価値はアンの家のみにとどまらない。作者のルーシー・モード・モンゴメリが生涯にわたって愛したように、この島にはほかでは見られない絶景や自然が多く存在する。今回は、プリンスエドワード島の知られざる魅力をお伝えする。

 1つの島ながら、その島自体がカナダで最小の州でもあるプリンスエドワード島(PEI)には、いくつもの顔がある。島全体は大きく分けて5つのエリアに分類できる。1つ目は、州都シャーロットタウンからなる地域で、市庁舎・空港・知事公館・ショッピングモールなど都会の要素がぎゅっと詰まっている。North Cape Coastal Driveエリアは、いわゆる観光名所といわれる場所は少ないが、最北のNorth Cape(北岬)には早春になるとアザラシの大群が現れるなど、カナダの大自然を間近に感じることができるエリアだ。

 PEIで一番有名なのは、「グリーン・ゲイブルズ・ヘリテージ・プレイス」を含むGreen Gables Shoreエリアだろう。観光客でにぎわうのは、アンの家を中心とした観光スポットだが、白い砂浜には週末にもなると、多くの家族連れが集まっている。そしてグリーン・ゲーブルズ地域の南に広がるのは、赤い砂浜を特徴とするRed Sands Shoreエリア。1つの島内で白い砂浜と赤い砂浜の両方を楽しめるのは珍しく、時間が許すのであればぜひ、両方を体験しておこう。Red Sands Shoreエリアの真ん中に位置するVictoriaは、小さいながら落ち着いた雰囲気のおしゃれな港町。引き潮の時は数百メートルにもわたって水が引くから、粘土のような赤い砂浜を素足で歩くのをおすすめする。

 5つ目となるPoints East Coastal Driveエリアは、なんといっても海岸線や湾の美しさが目を引く。ただドライブして景色を眺めているだけでも満足でき、癒やされる。島の北東にあるビーチBasin Headは、カナダ全土でNo.1のビーチに選ばれたこともあり、鳴き砂(singing sands)としても有名だ。

 アンの家やその関連施設を見て回るだけならタクシーやバスツアーでも十分だが、PEIを余すことなく満喫しようと思ったら、やはりレンタカーを借りるのがベスト。空港にはレンタカー会社の事務所がいくつかあり、飛行機を降りたら空港からすぐ移動できるのもレンタカーの利点。帰りも空港で車を返却できるから、移動に無駄がない。VictoriaやBasin Headまで足を延ばすためにも、PEIではレンタカーを借りよう。