オーストラリア・シドニー中心部のマーティン・プレースで、ホームレスの人々が張ったテントの脇を通る人々(2017年8月2日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】オーストラリア・シドニー(Sydney)中心部にある中央銀行の目の前に、50人以上のホームレスの人々がテントを張り、その対処をめぐって論争が起きている。

 テントが張られているのは市内のマーティン・プレース(Martin Place)で、洗練されたオフィスビルや華やかな店が並ぶ場所だ。集まってきた人の中には支援を受け入れて別の宿泊施設に移動した人もいるが、残りの人たちはここにテントを張った。

 シドニーのクローバー・ムーア(Clover Moore)市長は、ホームレス増加は、同市が属するニューサウスウェールズ(New South Wales)州政府の「数十年にわたる無気力な怠慢」が原因だと非難。市議会にはホームレスを退去させる権限がなく、州に対して低価格な住居をより多く提供するよう求めている。

 これに対してニューサウスウェールズのグラディス・ベレジクリアン(Gladys Berejiklian)州首相は、州政府当局者が現場を何度も訪れたが人々は退去を拒否したと主張し、解決策を見つけるのはシドニー市の責任だとしている。

 シドニー中心部では路上生活者が常時400人以上いる。オーストラリアは鉱業分野への投資ブームによってかつてない規模で景気が拡大し、多くの市民がその恩恵を受けている。一方で、好景気は住宅価格の高騰を招き、シドニーは世界的にも住宅の購入が難しい都市になっている。
【翻訳編集】AFPBB News