トランプ米大統領は2日、北朝鮮とロシア、イランに対する制裁強化をひとつにまとめた法案に署名した。上下両院で圧倒的多数により可決されていた法案は、これにより成立した。

最も注目されるのは米ロ関係への影響で、今後は大統領がロシアに科す制裁を緩和したり撤廃したりしようとした際には議会の承認が必要になる。

ロシアは報復表明

対ロ政策で手足を縛られることになったトランプ氏は署名後、「イラン、北朝鮮、ロシアによる攻撃的でかく乱的な行動を処罰し抑制する厳しい措置は支持しているものの、この法案には決定的な欠点がある」と述べた。

米国はロシアが2014年にクリミアを併合したこと受け制裁を実施。今回の制裁強化はエネルギー部門を含む多岐にわたる産業を対象としており、ロシア経済のダメージがいっそう拡大する可能性がある。

当然ながらロシアは反発しており、メドベージェフ首相は全面的な通商戦争にあたるとの認識を表明した。プーチン大統領も議会での可決に際し、ロシア駐在の米外交官ら755人の国外退去など報復措置を取ると表明している。