トランプ米大統領が対ロ制裁強化法案に署名し、同法が成立したことについて、ロシアのメドベージェフ首相は2日、自身のフェイスブックで、「ロシアへのまさに貿易戦争の表明だ。米新政権との関係向上への期待は終わった」と痛烈に批判した。ロシア外務省も公式サイトで、米ロの安定した関係を壊す恐れのある、「非常に近視眼的で危険な方針だ」と反発した。

 メドベージェフ氏は「反ロシアのヒステリーが米国の外交だけでなく、内政の重要な部分になった」と指摘。「米国のエスタブリッシュメント(既得権層)が完全にトランプ氏に勝利した」と書き込んだ。ただ、「大統領は新しい制裁を喜んでいないが、署名せざるを得なかった」として、トランプ氏への直接の批判を避けた。

 先月末にはプーチン大統領が国営テレビで、制裁強化された場合の対抗措置として米外交官ら755人の追放方針を明らかにしている。(モスクワ=中川仁樹)