ちょっとした野菜やお肉を、まな板と包丁を出して調理するのは面倒なものですが、キッチンハサミならどっちも使わずにラクラクと調理をスピードアップさせることができます。そこで、切れ味に定評のある貝印の「関孫六」ブランドの「カーブキッチン鋏」と、チョップドサラダなどがハサミひとつで作れるまな板付きのキッチンハサミ「KANTAN BENRI」ではどっちが使い勝手がいいのか?ということで、実際に2つとも使い比べてみました。

編集部に「カーブキッチン鋏」と「KANTAN BENRI」が到着



貝印 関孫六のカーブキッチン鋏はこんな感じ。刃がカーブしていることと、切るものが滑りにくい凸凹形状の「セレーション」付きなのが特徴。



主な用途としては、食卓でピザやチキンを切り分けることを想定しているようです。



刃部はステンレス刃物鋼製で、ネジ部分もステンレススチールが使われているため、錆びにくいようになっています。



パッケージから取り出したところ。



ネジの上に「関孫六」のロゴ。



刃を開くとカーブしているのがわかります。



下の刃はギザギザのセレーションが付いており、食材を切断しつつ、滑り止めしてくれるようになっています。



続いて「KANTAN BENRI」。箱にはチョップドサラダを作っているところがプリントされています。



刃部の材質はステンレス製で、ハンドルの一部もステンレス製なので、同じく錆びにくいようです。まな板部はポリプロピレン製。



実物はこんな感じ。





ハンドルの先にロックがあります。



これを外すとバネの力でハンドルが開きます。



そして刃が開いた状態になり、ハンドルを握ると食材をカットできる仕組み。



通常のハサミと異なり、下の刃の代わりにまな板がついています。



刃は関孫六のカーブキッチン鋏に比べると切れなさそうな印象。



◆チョップドサラダ対決

というわけで、どっちの方が性能に優れているのか、いろいろ食材を買ってきました。コンセプトは「いかにまな板と包丁を使わずに調理をラクにしてくれるか」に重点を置いています。



まずはそれぞれのハサミを使ってキュウリをカットしていきます。カーブキッチン鋏は、ダイスカットにはできるものの、片刃がセレーションになっているので、切り口がぐずぐずになってしまいました。薄切りも不可能な様子。



一方で、KANTAN BENRIはまな板付きなので食材を安定してカットできるのが特徴。パッケージでキュウリをカットしているだけあり、とてもキレイな輪切りにすることができます。



チョップドサラダのようなダイスカットだけでなく、薄切りも可能。キュウリの酢の物なんかも簡単に作ることができそうです。



左がKANTAN BENRIでカットしたキュウリで、右側がカーブキッチン鋏。見栄えを重視するならカーブキッチン鋏でキュウリをカットするのはやめておいた方がよさげ。





実際にそれぞれのハサミでキュウリをカットしている様子は、以下のムービーを見るとよくわかります。

「貝印 関孫六 カーブキッチン鋏」でキュウリをカット - YouTube

「KANTAN BENRI」でキュウリをカット - YouTube

続いてパプリカですが、丸ごとハサミで切るのは不可能ではないものの、手を切る危険があると判断し、包丁で半割りにして種を除去しておきました。



まずはカーブキッチン鋏でパプリカをカットしていきます。切れ味抜群なので、サクサクとパプリカが切断されていきます。



切れ味の良さにより、カーブキッチン鋏はスピーディーに調理を終えることができました。



次はKANTAN BENRIでパプリカをカットしていきます。



内側から刃を入れたところ、下がまな板になっている&刃の切れ味が良くないため、パプリカの外側の皮が残ってしまいました。



そこで外側から刃を入れたところ、問題なくきれいにカットすることに成功しました。





2つのハサミでパプリカを切り比べている様子は以下のムービーから見ることができます。

「貝印 関孫六 カーブキッチン鋏」でパプリカをカット - YouTube

「KANTAN BENRI」でパプリカをカット - YouTube

ヤングコーンはゆでてあるものを購入したので、カットしていくだけ。カーブキッチン鋏では問題なくカットできました。



KANTAN BENRIはやはりまな板付きで安定性に一利あり。ただしカーブキッチン鋏が切りづらいというわけではなく、ヤングコーンに関してはどっちで切っても、切り口・調理の手間ともに大差ないようでした。



ヤングコーンをそれぞれのハサミでカットしているところは、以下のムービーから確認できます。

「貝印 関孫六 カーブキッチン鋏」でヤングコーンをカット - YouTube

「KANTAN BENRI」でヤングコーンをカット - YouTube

表面をじっくり焼いて焦げ目をつけたブロックベーコンをカットしていきます。カーブキッチン鋏ではスッパリとベーコンを切断することができました。



さらにダイス状にカットしていきます。



次にKANTAN BENRIでカットするとまな板に四角いベーコンを載せられるため、まっすぐ直角に刃を入れることが可能。



スライスしたベーコンをさらに3分割します。



3分割したベーコンをダイス状にカットしていけばOK。KANTAN BENRIでは焦げ目のついた表面がうまく切れないことがありましたが、カーブキッチン鋏はよく切れるもののギザギザのセレーションの影響で若干切り口の見た目が悪くなりました。調理の手間は2つともさほど変わらないようでした。



というわけで、ベーコンをカットしているムービーは以下から見ることができます。

「貝印 関孫六 カーブキッチン鋏」でベーコンをカット - YouTube

「KANTAN BENRI」でベーコンをカット - YouTube

すべての食材をカットしたら、よく混ぜ合わせます。食材はすべてボウルに切り入れていったので、ほとんどの行程をハサミだけで完了しており、まな板も使わずに済んでいます。パプリカのみ包丁とまな板が必要になりましたが、「ハサミで切りやすい食材」を選べば、包丁とまな板を一度も使わずに調理を済ませることもできそう。



盛りつけてドレッシングをかけるとこんな感じ。



食べてみると、ごろっとした野菜が食べ応えのあるサラダになっており、ほぼハサミだけで手軽に食卓に一品を飾ることができるわけです。



◆鶏のからあげ

次は包丁もまな板も使わずにからあげが作れるのか?ということで、鶏のもも肉とからあげ粉をゲットしました。



カーブキッチン鋏では、気持ちいいほど「ジョキ、ジョキ」と鶏もも肉を切断可能。



鶏もも肉の筋の除去も包丁なしで行うことができます。



なお、先端の方は構造的な問題か、かなり切れ味が悪く、うまく肉をカットすることはできません。



そんな時はできるだけ刃の奥で挟むと、「ジョキン」と持ち前の鋭い切れ味で肉をカットすることができます。



あっという間に2枚の鶏もも肉が、からあげに最適な一口大のピースになりました。



次に、KANTAN BENRIで鶏もも肉に刃を入れてみたのですが、なんとKANTAN BENRIでは肉を切断することができないことが判明。



肉を挟んだまま指で引っ張ってもラチがあかず、KANTAN BENRIで鶏のからあげを作るのは断念することに。



あとは水に溶いたからあげ粉をもみ込み、10分漬け込めばOK。



その後は170度〜180度の油でじゅわじゅわ。



まな板も包丁も一切使うことなく、ハサミ1本でからあげが完成しました。



食べてみたところ、包丁で調理したからあげと遜色なく、手軽においしいからあげを作ることができました。洗いものはハサミとボウルだけで済むので、自炊の強力な味方になること間違いなし。前述のサラダと合わせれば、立派な夕食として通用します。



◆洗いやすさ

最後は掃除のしやすさを比較してみます。カーブキッチン鋏は解体できないため、そのまま洗うしかないのですが、ギザギザのセレーション部分にスポンジが引っかかり、かなり洗いにくい状態でした。ただしカーブキッチン鋏は食器洗い機にも対応しているので、食器洗い機を持っている人には解体できない点は気にならないかもしれません。



KANTAN BENRIはそれぞれの手でハンドルを持って引っ張ると……



刃と刃を分離することが可能。



バラバラにして洗えるので、清潔に使用することが可能です。



というわけで、全体的に使い勝手が良かったのは「貝印 関孫六 カーブキッチン鋏」となり、「KANTAN BENRI」が優れていた点は「キュウリのカット」と「洗いやすさ」のみでした。貝印 関孫六 カーブキッチン鋏は「自炊をもっと楽に行いたい」と考えている人にとって1本持っていて損はないキッチンツールとなっています。

なお、貝印 関孫六 カーブキッチン鋏はAmazonで税込1400円で購入可能。

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KANTAN BENRIは税込1480円となっています。

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