米トランプ大統領が1日、Twitterで「A great day at the White House(きょうはいい日」だ)」と投稿。上機嫌な様子をみせたが、アメリカメディアは同日、トランプ大統領の肝いりで広報部長に起用されたスカラムッチ氏が、わずか10日で更迭されたと報じた。

 スカラムッチ氏を巡っては、スパイサー前報道官が就任に反対して辞任したほか、プリーバス前主席補佐官も対立して更迭されるなど、内紛に拍車がかかっていた。

 今、トランプ政権内部で何が起きているのか。テレビ朝日の名村元アメリカ総局長は、「大統領の周辺には3つの派閥があるといわれている。この派閥争いの中で、大きな解任劇・更迭劇が起きているとみられている」と話す。

 3つの派閥とは、娘のイバンカ氏とその夫・クシュナー氏の身内派閥、バノン特別補佐官を中心とした側近派閥、プリーバス前首席補佐官らの共和党主流派の派閥だ。今回、更迭されたスカラムッチ氏は、身内派閥からの強い後押しを受けて広報部長に起用されたが、政府高官に対して暴言や下品なことばを吐いたことへの“厳しい処分”として、トランプ大統領が判断したとみられている。

 さらに、政権への不満を募らせているティラーソン国務長官のほか、セッションズ司法長官も辞任が噂されているが、名村氏はトランプ政権の人事面の混乱ぶりを如実に示す数字があると指摘する。「575分の50。575は政権運営に特に重要なポストとしてワシントンポストが選んだ数で、このうち50の人事しか上院で承認されていない。これは深刻な事態」と説明した。

 トランプ大統領以前のクリントン氏、ブッシュ氏、オバマ氏の3つの政権では、同じ時期に約半分にあたる200人以上の高官が決まっていたため、異常事態だといえる。ポストが埋まらない背景には、トランプ大統領が自分を一度でも批判した人を起用しない方針を徹底しているからだという。

 さらに名村氏は、トランプ政権内部の混乱が国際社会にも大きな影響を及ぼす可能性があると警鐘を鳴らす。「(人事の混乱が)特に深刻なのは、日本の外務省にあたる国務省。ここでポストが決まっていないケースが多い。北朝鮮がミサイルを幾度となく発射し、核実験もやるかもしれないという状況の中で、今のトランプ政権ですぐに的確な判断ができるのか。世界の多くの首脳、外交専門家は疑問を感じている」と話した。

(AbemaTV/『けやきヒル’sNEWS』より)

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