ブラック企業とブラック部活動

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ブラック企業問題が取りざたされています。長時間の労働、過剰な体育会系、集団意識の醸造、目標の強制、無意味な根性論といった世界観はどこに源泉があるのでしょうか。それは中高時代の部活動と見ても良いかもしれません。勉強とは別に、平日は毎日、休日も休みなしの部活動を体験した人は多いでしょう。あくまでも任意とは言いながらも実質的な強制があることは言うまでもありません。

ブラック部活?

島沢優子による『部活があぶない』 (講談社現代新書) では、部活動で起こったブラックな事例が報告されています。少し怪我をしたならばまだしも一生涯残る障害を追ってしまったサッカー部や、女子生徒に囲まれてハーレムを形成するセクハラ顧問などの事例が紹介されています。学校空間はある意味では開かれているようでいて閉じられた空間なので、外の非常識が中での常識にたやすく変化する場所です。本書ではスポーツの指導者にもインタビューを行っており、根性論だけの旧式の部活動指導へ疑問が投げかけられています。

体育会系だけではない?

本書では体育会の部活ばかりではありません。文化系であっても難聴になるまで練習をさせられる吹奏楽部などの事例も取り上げられています。いわば体育会系、文化系問わず部活動そのもののあり方に根本的な疑問を指し示す本だといえるでしょう。