「RICOH Ri 100」(仕上機を装着したもの)(写真: リコーの発表資料より)

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 リコーは2日、Tシャツなどの服飾品生地(ガーメント)に直接印刷するDTGプリンターの戦略商品「RICOH Ri 100」を発売することを発表した。17年夏からアジア・中国地域で先行発売し、秋から日本でも発売、順次グローバルに展開していく。

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 リコーは17年度から始まった第19次中期経営計画において、産業印刷を成長領域のひとつとして掲げている。なかでもテキスタイル(布地)印刷は市場成長が見込まれることから新製品を投入することで、産業用ジェット事業の拡大を推進していく。

 新製品「RICOH Ri 100」は、リコーが40年以上に渡って取り組んできたインクジェット技術とオフィスプリンターの小型化技術や優れた操作性を融合して新たに開発した。プリンターと仕上機を一体化させたコンパクト設計と簡単操作を実現し、スペースの限られた小規模店舗や学校、土産物屋などでも簡単にオリジナルのTシャツやトートバックを作成できる。

 DTGプリンターはTシャツなどの生地に直接インクジェットプリンタで印刷する方法。直接生地に印刷するので生地本来の通気性を損なわず、軟らかい仕上がりが特長とされている。これまでのシルクスクリーン印刷は一色ごとに版が必要だったが、DTGプリンターは製版が不要なため多色やグラデーションでの印刷が実現し、コストも削減できる。現在、産業用ジェット市場のなかでもDTGプリンターは市場を牽引する製品として大変期待されている。

 リコーはプリンティング事業を、オフィス分野から商用印刷、産業印刷へと拡大しており、産業印刷では主に産業用インクジェット向けのヘッドの製造・販売を実施してきた。16年1月には、DTGプリンターの製造・販売を手掛けるアナジェット社(米)を買収し、高生産性DTGプリンター「RICOH Ri 3000/Ri 6000」の2機種を、17年5月から北米で先行販売している。

 アナジェット社はアメリカを中心として大手企業やアパレル店舗などに顧客を有し、DTGプリンターの製造・販売を手掛けてきたDTG市場におけるトップメーカー。リコーグループに加わることで、リコーの保有するテクニカルサービス網の活用など付加価値の提供が可能となっている。

 DTGプリンターは今後も成長分野として、リコーをはじめメーカー各社による研究・開発が進むと見られていることからその動向には注目をしていきたい。