今井絵理子参院議員が妻子持ちの市議と新幹線の中で手を繋いで寝ている写真が週刊誌に掲載され、話題になっています。

どういう思考回路になると、公的な立場になった人間が、公的な場所で、一般的に恋愛対象にしてはいけない既婚者と、手を繋ぎながら寝てもOK!と思えるようになるのか。

これが不倫脳というものなのでしょう。

経緯の釈明を綴ったブログ記事をツイッターで拡散する際に、「お詫び」のハッシュタグをつけてしまうあたり。「もしかしたら、ただの頭の悪い人なのかも……」と思わなくもないですが、思慮が浅くなり、まっとうな判断ができなくなるというのは、不倫脳の特徴のひとつといわれています。

ブログの釈明記事では、「これだけは言わせてください」「断じて略奪不倫ではありません」と書かれていますが、これもきっと不倫脳の影響でしょう。

そこを全面否定しておかないと、今、奥様と離婚調停をしている相手の男性が、絶対的に不利な判決を出されてしまう。だから書かないわけにはいかないのだ!と思わせたのは、「たとえ世界中の人を敵に回しても、私だけは彼の味方」という不倫脳に違いありません。

不倫脳に冷静な判断力を奪われていなければ、インタラクティブな関係がつくれないブログ“なんか”を使って不倫関係を強く否定したりなんてしない。そんなことをすれば、もやもやを感じている人からさらなる反感を買い、よけいに非難の的になることくらい、わかるはずです。

今井さんの大ファンでもないかぎり、今井さんが誰を好きになろうが、誰と恋愛しようが関係ありません。ただ、どうして、新幹線で手を繋いで爆睡できるのか。そんなことをしたら、仕事における自分の立場が悪くなることがわからなかったのはなぜか。今回の件を仕事で挽回するために、今後どうするつもりなのか。彼女の働きに期待して、投票した人たちはそれを知りたいのだと思のです。

それがわからなくなってしまうのも、不倫脳のせいでしょう。

恋をしている自分が最優先になってしまう。それを伝えなければ、わかってもらわなければ、と思ってしまう。

しかも、ブログに長々と語られているその経緯は、驚くほどにありがちです。

仲間グループで会っていくうちに、だんだん好感を持った。それから2人きりでも会うようになり、相手から「結婚生活が破たんしている」「離婚するつもり」と聞かされ、交際を申し込まれた。その場では「そういうことを言うのは、離婚がきちんと成立してからにしてくれ」と拒否したけれど、会うことは止められないーーというのはもう、不倫関係のベーシック。なんの新しさも発見もありません。

職業柄、こんな話はこれまでに100人くらいの方から直接聞いたことがありますし、みなさんにとっても「不倫スタートあるあるエピソード」なのではないでしょうか。不倫をしかける男って、みんなこういうこと言うよねー、のエビデンスがひとつ増えただけにすぎません。

不倫脳は、自分の不倫関係について罪悪感は無い

しかし、不倫脳に侵された当人にしてみれば、Only youな2人の夏物語なのですね。だから、語りたくなってしまう。

そして不倫脳に侵された当人は、不倫関係そのものについては、決して謝らない。不倫自体が悪いことだと思っていないからです。
彼女もブログに「深く深く反省しています。そして深い失望感を与えてしまったこと、信頼を傷つけてしまったことに対し、今はただ頭を下げることしかできません」と書いていました。

なんだか、お母さんがギャーギャー言ってるから、とりあえず「ごめんなさい」っていっておこう、っていうときの子供のようです。お母さんが「何に謝ってるの!?」って聞くと「わかんない……」って言う。

セックスしてないって言ってるじゃん。だから不倫じゃないもん。それなのに、なにを謝ればいいんですか?と思っているのでしょう。

たしかに、離婚調停で「黒」とされる「一線」は性的関係です。したのかしていないのか、っていうのは当事者同士でもめたときの話です。「一線を越えてないからアリでしょ!」と他人の声高に語ったところで、「それ、どっちでもいい話だから」となるってことは、ゲス不倫で卒論待ちだった芸能人の騒動で認知されたと思っていたのに。

今井さんが早く不倫脳から抜け出せますように。

どんなに不倫じゃないって弁解しても、この手のつなぎ方はアウトなんだよなぁ。

「その時は、相手の家庭のことなんて頭にない」という独身アラサーOLから、「好きになってしまったものは仕方ない」という既婚アラフォーOLまで。その2では、不倫経験者に聞いた「不倫脳だったときのバカ行動」を紹介します。