元ちとせ

 今年でデビュー15周年を迎えた歌手の元ちとせが、2005年から夏の時期に期間限定で配信をおこなっている坂本龍一プロデュース曲「死んだ女の子」の配信を今年もスタートした。

 「死んだ女の子」は、トルコ出身の詩人ナジム・ヒクメットが、広島での原爆の悲惨さと戦争に反対する切なる気持ちを、原爆の火に焼かれてしまった女の子に成り代わって書き綴ったという作品。

 その詩の日本語訳詞(訳詞:中本信幸)を歌詞として、外山雄三が作曲。坂本龍一がプロデュースを手掛け、原爆投下から60年の2005年8月6日に広島の原爆ドームの前でおこなわれた坂本と元による「死んだ女の子」のパフォーマンスが大きな話題を呼び、同2005年より期間限定で毎夏、配信リリースが続いている。

 この曲の強いメッセージが多くの人々に届くようにと、日本が終戦を迎えた8月に、今年も期間限定で楽曲配信がスタートした。

 2015年にリリースされた元の楽曲「平和元年(へいわがんねん)」は、“忘れない、繰り返さない”というコンセプトのもと「今こそもう1度、平和を真剣に考える年になって欲しい」、という平和への思いをこめたカヴァーアルバムで、その作品性の高さから第57回日本レコード大賞『企画賞』を受賞。「死んだ女の子」は同作に収録され、アルバムとしての配信はされているが、単曲での配信は、毎夏、期間限定となっている。

 なお、例年同様、今回の配信もその売上の一部はユニセフ(国際連合児童基金)に寄付される。