視力がアップするとテレビでも話題の「眼トレ」でおなじみ、医学博士の日比野佐和子さん。アンチエイジングドクター(抗加齢医学専門医)としても活躍しており、さらには日比野さんが実践するダイエット法も注目を集めています。

39種類のダイエットに失敗した46歳のデブな女医はなぜ1年間で15kg痩せられたのか?』という近著にもあるように、これまでさまざまなダイエットに失敗してきた結果、無理なくきれいにやせるダイエット習慣にたどり着いたという日比野さん。1年間で15kgもやせた年もあり、リバウンドもしていないそう。そんな日比野さんが日々実践しているという「やせ習慣」について、教えていただきました。


食べるものだけでなく、調味料も気にすることを習慣に

年齢を重ねると代謝が悪くなり「むくみ太り」に悩ませられる方も多いと思います。「じつはむくみは塩分が原因のひとつ。塩分に含まれるナトリウムが水分を取り込む性質を持つため、過剰な塩分を摂取すると血液の量が増えて、血管を押し広げる影響でむくみが生じます。したがって、塩分が多く含まれる化学調味料や食品添加物はなるべく使わないようにしましょう」

添加物とのつきあい方にもアドバイスがあると日比野さん。「添加物は体内で消化しづらいため肝機能に負担がかかり、脂肪や老廃物をため込む元凶に。添加物を摂らないだけで代謝が上がり、健康的にやせる近道に。味にものたりなさを感じたら、ドレッシングやソースより、塩分がひかえめで体内脂肪をエネルギーに変えるクエン酸が豊富なポン酢が好ましいでしょう」

外食もちょっとした気づかいを習慣化して!

外食では絶対にダイエットできない?日比野さんは、そんなことはない、とアドバイスを続けます。「ちょっとしたコツをつかめば罪悪感なく外食を楽しめるようになりますよ」。

●食べないものを決める


「たとえば、イタリアンではパスタは食べないで、サラダやマリネにする。中華だったら麺類やチャーハンはやめてなるべく野菜が多いメニューに、焼き鳥屋では焼き鳥や蒸し鶏を中心にして、から揚げはやめるといった感じです」。

●ときには完食せずに残すことも大事


機内食など、自分でメニューが選べないときに、完食をしようとするのは考えものです。「このときは夜だったので、炭水化物であるパンは残し、サンドウィッチとスープは、中の野菜だけを食べました」。

必ずしも甘いものもあきらめなくていい

「甘いものを我慢するとその反動で暴食に走るため、毎日必ず食べるようにしています」。とはいえ、なんでも食べていいというわけではありません。日比野さんによれば、ちょっとしたコツがあるそう。

●赤ちゃん用のおやつは大人女子の強い味方!


「添加物や化学調味料が入っていない赤ちゃん用のおやつは安全、かつ低カロリー。さらに、栄養も抜群なので大人のおやつとしても優秀です」。量が少なめなのもいいですね。

●おやつは小分けに、食べる分だけ持ち歩く


大好きなチョコレートは小分けにして持ち歩くようにしているという日比野さん。「おやつは、今日食べる分だけを袋に入れておけば、食べ過ぎを防げます」。

●ナッツ類は間食にオススメ

「ナッツ類は抗酸化作用が高く美容フードとしても優秀。噛みごたえがあるので、満足感もあるし、唾液の分泌を促して消化吸収がアップする効果も」。ポイントは無塩で油を使っていない素焼きのものを選ぶことと、1食分は手のひらにのるくらいの量を食べること。体にいいからといって食べ過ぎは禁物です。

●教えてくれた人
【日比野佐和子さん】
医療法人再生未来Rサイエンスクリニック広尾院長、医学博士。眼科、内科、皮膚科、アンチエイジングが専門。著書に『(日めくり)まいにち、眼トレ』(扶桑社刊)、『39種類のダイエットに失敗した46歳のデブな女医はなぜ1年間で15kg痩せられたのか?』(マガジンハウス刊)などがある。