日本にも浸透中の謎宗教「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」とは?

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みなさんは「空飛ぶスパゲッティモンスター」の存在を信じますか?実はいま日本を含む世界中で「空飛ぶスパゲッティモンスター教」という宗教が浸透し始めています。しかも教義も信者も神様も、笑うしかないほどヘンテコなんです。ここではこの謎宗教について解説します。

謎が深すぎる!「スパモン教」とは一体何か?

いま日本で謎宗教「空飛ぶスパゲッティモンスター教(Flying Spaghetti Monsterism)」略して「スパモン教」という宗教が浸透し始めています。もちろんドーラが急に宗教勧誘を始めたわけではありません。この宗教、何から何までふざけていて、とっても面白いんです。

【謎の宗教】空飛ぶスパゲッティ・モンスター教信者に凸してみた

【謎の宗教】空飛ぶスパゲッティ・モンスター教信者に凸してみた

こちらは日本初の女性パズルプロゲーマーTemaさんが、スパモン教日本支部の信者「ショウジ・ナポリタン・ヨシカワ」さんに突撃インタビューを敢行した動画です。宗教名にスパゲッティと入っているのに、インタビュー場所は東京浅草橋の「カレー大使館」。のっけからツッコミどころしかありません(笑)

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm31441872

スパモン教は「空飛ぶスパゲッティモンスター(the Flying Spaghetti Monster)」が人類を創造したとする宗教で、信者にはパスタの水切り容器を被る習慣があります。

そのほか「人類の身長が現代に進むにつれて高くなっていったのは、人口増加により人類の頭を押さえていた空飛ぶスパゲッティモンスターのパスタの触手の数が不足したからだ」と主張するなど、「……あー、なるほど……?」となる不思議でいっぱいの考え方を持っています。

日本支部は「世界平和を目的としたサークル」で止まっていますが、オランダでは2016年に正式な宗教として認可されているほか、ニュージーランドではスパモン教信者同士の「パスタ婚」なるものが国から認可を受けており、2016年に初のパスタ婚夫婦が誕生しています。

自分で書いていてこんなことを言うのもなんですが、全くわけがわからない……。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm31441872

しかし現実として、ショウジさんのようなスパモン教信者が日本にも存在するんです。彼の洗礼名「ナポリタン」は、ナポリタンが日本生まれのパスタという理由から選んだのだそうです。ちなみに洗礼名はパスタでなくても麺類全般ならOKなのだとか。

ネット上には「信者になった」という人のみならず、「牧師になった」という人までいます。この謎に満ち溢れた宗教が、確実に日本に浸透してきていることがわかります。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm31441872

本来カトリック教会の祭礼であるミサを「オフ会」と言い換えてしまっているあたりを見ると、ますますスパモン教の謎っぷりが深まります。彼らはマジなのかおふざけなのか、いったいどちらなのでしょうか?以下ではスパモン教の信仰について、もう少し掘り下げていきましょう。

世界中に広がる「スパモン教」の信仰

スパモン教の教義には実に不思議なものがたくさんあります。ただその中には何となく深いような気がしないでもない教義も紛れていて、ますますこの宗教がマジなのかふざけているのかがわからなくなります。

例えばスパモン教には「信者は海賊の衣装を着る」という決まりがあります。スパモン教は海賊を重要視しており、1800年代に始まる海賊の減少が地球温暖化や大地震、世界大戦などの悲劇を生んでいると考えます。

その理屈を大雑把に言うと「だって海賊が減少し始めてから、人類には大規模な悲劇が増えたじゃないか」というもの。ま、まあ確かにそうなんだけど……。

ちなみに男性の乳首は「海賊が気温や風向きを計測するために必要だったから存在する」と解釈されています。ちくしょう!海賊のおじさんたちが乳首で風向き測ってるのを想像しちゃったじゃないか!絵面がひどすぎる!

こちらはスパモン教の考える天国と地獄の解釈です。未成年の方には早すぎる世界ですね(笑)逆に大人になったら確かにストリッパー工場とビール火山の存在は天国ですし、ビールの気が抜けているのは地獄以外の何物でもありません。

また、スパモン教は祈る際には「アーメン」の代わりに「ラーメン」と唱えるという決まりもあります。くそう!やっぱりこの宗教、ふざけてるだけじゃないか!

しかし、そんなふうに憤っていると、スパモン教には「あらゆるドグマは拒絶する」という難しげな教義もあることが判明。ドグマとは宗教の教義のことで、「独断・偏見的な説や意見」つまり問答無用で正しさを押し付ける説や意見のことです。

これは教義を重んじる他の宗教全般への宣戦布告であり、同時に「スパモン教は教義を押し付けるようなことはしないんで!」という圧倒的な差別化になっています。これを見ると非常に前衛的で、知的な宗教のようにも思えます。うーん、いったいどういうことなのか。

さらに調べていくと、どうやらスパモン教の成立には色々と深い意味があることがわかってきました。続いてはこのスパモン教の起源について解説していきます。知って驚くなかれ、なんとそこにはめちゃくちゃ知的なおふざけの作法が示されていたんです!

実はものすごく奥深い!「スパモン教」の起源

スパモン教が産声を挙げたのは、キリスト教の国アメリカです。人種のるつぼと呼ばれ、多種多様な宗教の敬虔な信者が多いアメリカで、なぜスパモン教のような宗教が起こったのでしょうか。

事が起こったのは2005年のカンザス州。同州の教育委員会がダーウィンの進化論(猿から人に進化したという説)以外に、「インテリジェント・デザイン説(ID説)」も公立学校で教えるべきだと言い始めました。これに対して科学者たちや教師が強い反発を見せます。

というのもID説はキリスト教の教義、すなわちドグマと一致する考え方ですが、科学的な根拠は皆無だからです。この議論の最中にボビー・ヘンダーソンさんという男性が、彼一流の皮肉から生み出したパロディ(冗談)宗教、それがスパモン教だったのです。

スパモン教は「非科学的な根拠しかないID説がまかり通るのなら、ID説のすごい頭のいい生命体が空飛ぶスパゲッティモンスターでも良いよね」というボビーさんのジョークから生まれたというわけです。

人類の身長や男性の乳首に関する考え方のような、スパモン教の一見非科学的で、わけのわからない思想は、「世の中の宗教も同じくらいわけのわからんこと言ってるんだよ」という痛烈な皮肉です。内容はふざけまくっているのに、動機は超知的。あれ、スパモン教ってかっこいい……?(戸惑い)

スパモン教の皮肉はID説を主張する人たちの理論をそのまま転用しているため、ID説を主張する限りスパモン教を否定することもできません。こんなクールで知的なふざけかたができるあたり、ボビーさんは「真の大人」という感じがしますね。

ちなみにAmazonでも買えるスパモン教の教典の中では、もっと色々な教義=宗教への痛烈な皮肉が書かれています。日本語タイトルは『反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書』。日本語版以外にも英語版やドイツ語版など、様々な言語に翻訳されています。

これだけでもスパモン教が世界的に支持されていることがわかりますね。

クールで知的なふざけかたを「スパモン教」に学ぼう

スパモン教は本来の宗教とは違い、宗教を皮肉るためために生まれたパロディ宗教です。しかしそのパロディ(冗談)は単におバカなだけでなく、とても知的な考え方に裏打ちされたもの。この上ないクールで知的なおふざけなのです。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm31441872

こう考えると、大事なはずの神の姿さえあやふやなテキトーさもこの宗教の醍醐味に思えてきます。もしかするとスパモン教が無宗教国家日本を席巻する日も近いかも!?

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