[1日 ロイター] - <為替> 主要6通貨に対するドル指数<.DXY>が一時15カ月ぶりの安値に沈み、ドル/円<JPY=>は6週間余りぶりに109円台まで下げる場面があった。米国の政治的混乱や低調な経済指標の発表で、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しに不透明感が広がったことが影響した。

終盤はポジション調整の動きからドルがやや買い戻された。トランプ米大統領がホワイトハウスのスカラムチ広報部長を起用からわずか10日で解任したことに伴う混乱が尾を引き、ドルを圧迫し続けると予想されている。

みずほのFXストラテジスト、サイリーン・ハラジリ氏は「米国における政策面の不確実性が最近のドル安の最大の要因だと思う。トランプ氏の大統領当選がもたらしたプラス効果は現時点で消えてしまったのではないか」と話した。

<債券> 国債価格が上昇、利回りは低下した。雇用統計の発表を週内に控えるなか、この日は自動車販売統計がさえなかったことで経済成長への不安が広がった。

7月の米自動車販売は、ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>やフォード・モーター<F.N>などの販売が減少。国債価格は当初値下がりしていたものの「自動車販売をきっかけに売りが収まった」(FTNフィナンシャルのジム・ボーゲル氏)という。

10月5日償還の財務省短期証券(Tビル)<912796LW7=>利回りが上昇。財務省の資金が底をつく前に連邦債務の引き上げに失敗する恐れがあるとの懸念が広がった。

<株式> ダウ工業株30種が5営業日連続で終値としての過去最高を更新、節目の2万2000ドルに迫った。ゴールドマン・サックス<GS.N>やJPモルガン・チェース<JPM.N>などの金融株が買われてダウを押し上げた。

JPモルガンは1.34%高、ゴールドマン・サックスは0.74%高となり、S&P金融株指数<.SPSY>は0.81%上昇した。

自動車のフォード・モーター<F.N>は2.41%安、ゼネラル・モーターズ<GM.N>は3.39%安。両社とも7月の販売台数が減少した。

ソフトバンク傘下の米携帯電話会社スプリント<S.N>は11.15%急伸。四半期決算が3年ぶりに黒字となったことが好感された。

<金先物> 米経済指標がさえない内容だったことを受けて反発した。

米商務省が朝方発表した6月の個人消費支出(PCE)物価指数は伸びが4カ月連続で鈍化。米サプライ管理協会(ISM)が午前に発表した7月の米製造業景況指数も前月から低下し、市場予想も下回った。さらに、6月の米建設支出も市場予想に反してマイナスとなった。これらのさえない経済指標を受けて、安全資産とされる金に買いが入った。

<米原油先物> 石油輸出国機構(OPEC)が主導する協調減産順守に対する懸念などを背景に売られ、7営業日ぶりに反落した。

ロイターが前日公表した調査結果では、7月のOPEC産油量は今年最高水準となった。OPECの減産順守率はここ2カ月は今年それまでの水準を下回った。これを受けて、需給不均衡の是正に向けた産油国の取り組みに対する期待感が後退。

前日の清算値が中心限月ベースで約2カ月ぶりに50ドル台に乗せて達成感が広がる中、買われ過ぎ感から利益確定の売りも出たことから、相場は一時48.37ドルまで下落した。