<前編>【株式会社ワークスアプリケーションズ】シゴトバ紹介

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理系のシゴトバ

<前編>【株式会社ワークスアプリケーションズ】シゴトバ紹介

■ 人工知能型ビジネスアプリケーション「HUE」を開発する「ワークスアプリケーションズ」のシゴトバ紹介

−基本情報−
【本社所在地】東京都港区
【国内事業所】大阪、名古屋、広島、福岡、徳島(ワークス徳島人工知能NLP研究所)
【従業員数】5631名(2016年6月末時点)
【事業内容】人工知能型ビジネスアプリケーション「HUE」および「COMPANY」の開発・販売・サポート
−ワークスアプリケーションズのすごいトコロ−
ワークスアプリケーションズが開発・提供するERPパッケージ「HUE」「COMPANY」は、2016年度大手企業向けERPパッケージ市場においてシェアナンバーワン(市場占有率推移(パッケージ市場)販売社数シェア2016年度、出典:富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2017年版」)の地位を獲得している。またGreat Place to Workが行っている「働きがいのある会社」調査に参加し、2017年度版で従業員1000人以上の規模の会社部門で、第1位を獲得。10年連続でベストカンパニーに選出されている。人工知能(AI)の研究にも積極的に取り組んでおり、徳島大学と連携して「ワークス徳島人工知能NLP研究所」を徳島県に設置し、自然言語処理の業務活用に特化した研究を進めている。

■ ワークスアプリケーションズの会社概要・沿革

ERP(Enterprise Resources Planning)パッケージ(ERP)は、企業の資産であるヒト、モノ、カネに関する情報を一元管理することで、資源を最適化し、経営の効率化や経営判断に貢献することを目的としたソフトウェアです。ERPの普及が進んだのは、1990年代に入ってから。この当時、ERPと言えば海外製が主流で、国内製のものはほとんどありませんでした。1996年、日本の商習慣に合った、日本の大手企業がそのまま使えるERPを開発することを目的に設立されたのがワークスアプリケーションズです。ワークスアプリケーションズが開発・提供しているERPは1300企業グループを超えるさまざまな業種・業界の大企業・自治体に導入されています。

 

現在、ワークスアプリケーションズでは、次世代を指向したERPの開発に積極的に取り組んでいます。それが人工知能を活用したビジネスアプリケーション「HUE」です。
今や個人向けのWebサービスは非常に便利になっています。例えばブラウザの検索窓に文字を入力すると、検索候補が出てきたり、さらには最初の文字を入れるだけで自動的に合致する候補を列挙したりします。またショッピングサイトでは過去の購買履歴などから、お勧めの商品の表示もしてくれます。しかし、普及当初のERPなどの企業内で利用される業務システムでは、そのようなユーザーにとって便利な機能は提供されていませんでした。そこで、ワークスアプリケーションズでは企業内に蓄積されるビッグデータを活用し、コンシューマーアプリケーションのような高いユーザビリティーをビジネスアプリケーションでも実現すべく研究開発を進めているのです。

 

■ AC Div. Expense Dept. DevOps Grp.のシゴトバ紹介

今回はワークスアプリケーションズ AC Div. Expense Dept. DevOps Grp.のシゴトバを紹介します。
ワークスアプリケーションズの本社は東京都港区赤坂にあります。最寄り駅は東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」、東京メトロ銀座線「溜池山王駅」、もしくは東京メトロ日比谷線「神谷町駅」。いずれの駅の出口からも1分ほど歩けば、本社が入っている地上37階建てのアーク森ビルが目に入ります。13階から22階がワークスアプリケーションズのオフィスとなっており、そのうちのワンフロアにAC Div. Expense Dept. DevOps Grp.のシゴトバはあります。ここで働いている社員の約8割以上がソフトウェアの開発や運用、保守に携わっています。開発拠点は海外にもあり、インドの拠点では約2000人のエンジニアが働いているそうです。
女性比率も高く、ここ数年、新入社員の男女比率はほぼ半々です。

 

■ AC Div. Expense Dept. DevOps Grp.ではどんな仕事をしているの?

AC Div. Expense Dept. DevOps Grp.のシゴトバを同部署に所属する西田尚史さんが案内してくれました。

 

ワークスアプリケーションズではインドを中心に、上海・シンガポールといった海外開発拠点と連携してソフトウェア開発を行っています。多国籍人材に対応するため、部署名は英語表記であるほか、社内ミーティングや社内メールは英語で行われることも多いそう。AC Div.はAccounting Divisionの略で、財務・経理周りの業務システムの開発を行う部門という意味です。次のExpense Dept.は、Expense(経費精算にかかわる機能モジュール※1)を開発している部署、DevOpsは開発(Development)と運用(Operations)を組み合わせた造語で、開発部隊と運用・保守部隊が連携して新機能開発や既存機能の改修を行うチームを表しています。つまり今回紹介する部署は、「HUE」を構成する「Expense」というモジュールの開発、運用・保守を担当しています。

 

ERPは、統合基幹業務システムと呼ばれることからもわかる通り、複数の機能モジュールで構成されています。会計システムであれば、財務会計・管理会計、債権・債務管理、資金管理、資産管理、一般購買管理(備品など)、不動産管理などのモジュールで構成されています。
HUEの特徴は、ボタンの配置1つを取っても、ユーザーの使い勝手が良いデザインにこだわっているところが挙げられます。また機能についても、本当に何が必要なのかを徹底的に考えて作っています。AIの活用もユーザーの利便性を高めるためです。例えば、HUEには音声情報からスケジュールを登録する機能が提供されています」(西田さん)

 

ちなみに、ワークスアプリケーションズには「COMPANY」という、創業時から提供しているERPもあります。製造、建築、流通、運輸、サービス、金融、公共公益事業など、あらゆる業界・業種の大手企業の約3社に1社が「COMPANY」を採用し、「HUE」はその後継製品として誕生しました。「COMPANY」のコンセプトはそのままに、新たに人工知能を搭載することで飛躍的に業務生産性を向上させ、まったく新しい働き方を提案する製品です。

 

開発の現場ではディスプレーやキーボード、いすなどは個人が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、一人ひとり好きなモノを使っているそうです。

※1 システムの一部を構成するひとまとまりの機能を持った単位

 

■ AC Div. Expense Dept. DevOps Grp. 西田さんのおシゴト紹介

 

西田さんはExpenseというモジュールにおいて、出張・交通費の精算を支援する機能の開発、運用、保守を担当しています。Expenseの交通費計算にもAIが活用されています。例えば、過去の訪問履歴データを学習し、「この時間帯の訪問は、会社からではなく自宅からの移動だ」というような個人の移動特性を考慮し、スケジューラーと連携して自動で移動経路を判別し、交通費精算画面に反映してくれるそうです。そのほかにも、別モジュールの支払い予定機能と連携して、備品購入費を用途別に仕訳をして帳票にする機能の開発も行っています。

 

転職してきて1年もたっていないので、今は製品全体を俯瞰(ふかん)して把握することを目的として、個別機能の開発ではなく、製品の運用・保守を担当しています」(西田さん)
ソフトウェアの開発においては、リリースをする前に製品評価を行いますが、ある条件のときのみに発生する事象など、どうしても見つけられない不具合が発生してしまうことがあります。それを迅速に修正したり、ユーザーから「こういうふうにするとより使いやすくなる」という意見が多く寄せられると、その要望を満たすメンテナンスを行ったりしているのです。

 

開発言語はJavaとJavaScript。JavaScriptは画面周りの開発に使っているそうです。統合開発環境はEclipse。入社時にこれらの技術をたとえ身につけていなくても、仕事をしながら身につけていけばよいとのことです。

 

技術的に何かわからないことがあると、チーム内のメンバーに聞いたり、他部署のメンバーに問い合わせたりすることもしやすい環境にあると西田さんは言います。
「問い合わせをする場合は、Slackというチャットツールを使うのですが、外国籍のメンバーがいれば、やりとりはすべて英語で行われます。だから英語の読み書きスキルは必須。といっても心配は要りません。やりとりしていくうちに勝手に磨かれていきますから」(西田さん)

 

前編では【ワークスアプリケーションズ AC Div. Expense Dept. DevOps Grp.】のシゴトバを紹介しました。
後編では西田さんに入社の決め手やシゴトバの魅力、これから就活を迎える学生さんへのアドバイスなど、お話しいただきます。

次回へ続く

(後編 8月2日更新予定)

取材・文/中村仁美 撮影/臼田尚史