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こいつ、全身がソーラーパネルでできているのかっ!?

エコ性能が高いとされる電気自動車とはいえ、充電ステーションやコンセントからの充電が必要。エネルギーを補給しなければならない点ではガソリン車と変わりません。そんな補給の煩わしさを忘れて、完全なスタンドアローン状態で自由に走り回れそうな電気自動車が誕生しそうなんです。車体に搭載したソーラーパネルで発電し、その電力で走行できる電気自動車がこの『Sion』。車両価格は意外とお手頃な気もする1万6000ユーロ(約210万円:バッテリー価格含まず)の予定。公式サイトではすでに仮予約が開始されています。

これでもかと言わんばかりにソーラーパネルがてんこ盛り





『Sion』の車体には、ボンネット、側面、ルーフ、リアハッチなど、いたる所にソーラーパネルが搭載されています。このソーラーパネルで発電し、その電力をバッテリーへ充電、そしてモーターで走るというわけ。この“自給自足”的なシステムは世界的にみても珍しいのではないでしょうか。

『Sion』では適切な日差しを受けられれば一日の充電で約30kmの走行が可能なのだそう。バッテリーが満充電時の巡航距離は250kmとなっており、必要とあらば外部電力による急速充電も行えるそうです。さすがに太陽光発電だけで完全な自給自足は厳しそうですが、近所での買い物にしか使わないなら、充電の手間はほぼなくなりそうですね。

風変わりなインテリア





この電気自動車のもう一つの特徴として、ダッシュボードに特別な「苔」を利用したエアフィルター「breSono」を搭載していることが挙げられます。公式ページによれば、このエアフィルターは空気中のチリを最大20パーセント取り除き、車内の湿気を適度に調節してくれるそう。水やりなどの特別な世話は不要みたいですよ。

巨大な移動式蓄電池としても





『Sion』では、走行するための電力を発電するだけでなく、自身のバッテリーから他の車や電子機器へ給電することもできます。家庭用のコンセントを利用した場合は、2.7kWまでの出力が可能なんだとか。電気自動車用の「Type 2 connector」を利用した場合は最大7.6kWで給電ができるとのことです。

アプリでとことんシェア!





なお、スマホ向け専用アプリが用意され、パワーシェアリング(電力の共有)、ライドシェア(相乗り)、カーシェアといった機能が用意されるようです。

現在、『Sion』の開発元となるSono Motorsは、ドイツやその周辺国にてテストドライブを行う準備を進めているほか、2017年8月18日にはクラウドファンディングによる資金調達を開始する模様です。この自家発電ができる電気自動車がどれくらい先進的な設計なのか、タイミングが合えばドイツまで足を運んで確かめてみるのも面白そうですね。

文/塚本直樹

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『Sion』製品情報ページ(英語)