少しでも貯金を増やすため、なんかとして節約したいのが主婦というもの。でも待って!今の節約の仕方、合っていますか?よかれと思ってやりがちな節約術が、じつは逆効果という可能性も。節約に詳しいファイナンシャルプランナーで、『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』などの著書がある飯村久美さんに、正しい節約を教えてもらいました。費用対効果の低い節約ワザなら、しない方がいい

「節約とは、時代によってやり方が変わるもの。だからこそ、見直しが必須です」と語る飯村さん。
「リボ払い、オンライン決済、その人に合わせて商品情報を提供するECサイトなど、私たちの生活は、以前よりもずっとお金が出ていくハードルが下がっています。一方、収入は右肩上がりが望めず、社会保障など公的負担も増えるばかり。となると今までのやり方では、節約術も非効率だったり、逆効果だったりします。お金が貯まりづらいと感じる人ほど、消費をあおる社会の仕組みを理解し、節約術を見直しましょう」貯まらない残念な人にありがちな、代表的な5つの節約ワザをあげてもらいました。あなたもついやってしまっていませんか?●【NG!】食費を削る


飯村さんが「もっとも削ってはいけない」というのが食費です。「節約のためにといってエノキ、豆腐、モヤシなどの安くて色のない食材を使った単調なメニューが続くと、家の食事が楽しみでなくなり、家族が外で買い食いしたり、間食したりしがちになって、かえって支出が増えることも。家族から笑顔が消える節約はNG!食卓は家族団らんの場。しっかり食べて明日へのエネルギーをチャージしましょう」。●【NG!】1円でも安く買おうとする

タイムセールを狙って少し遠めのお店まで行くのは、どんなにがんばっても、残念ながら年間でせいぜい数百円程度の節約にしかなりません。「日々の節約では『時間と労力』が割に合うかどうかも考えて行動しましょう。たとえば年収400万円の人の時給は、約2000円。その人が往復30分をかけて、1000円分の労力で1円安く買うよりも、最寄の店で通常価格で買った方が、結果としては節約になるのです」。●【NG!】電気をこまめに消す

電気代を気にして、ついパチパチと何度もつけたり消したり…。じつはこれもNG。「電気代節約のいちばんの近道は、基本料金を引き下げること。つけた電気をこまめに消して回る労力よりも、契約のアンペア数を下げてしまえば、たった1回の手続きで毎月約300円もの節約になります。消費電力が高いものを一度に使わないよう注意すれば、ブレーカーが落ちる心配もありません」。●【NG!】ポイントをためるために、現金よりクレジットカードを使う


ポイントも、本来その場で値引きしてもらえる分を先送りしているだけにすぎません。料金あと払いのクレジットカードは、「未来の自分」に借金をしているのと同じこと。現金よりも気楽にお金を使ってしまうというデメリットもあります。「さらにリボ払いは利息が膨れ上がり、多重債務の入り口になるので注意を」。●【NG!】コンビニは高いので利用しない

ひと昔前までは、「コンビニ=高い、スーパー=安い」というイメージがありましたが、最近のコンビニは、日用品を一斉値下げしたり、セールを開催していたりと、財布に優しい場所に変化しています。さらに、各社独自のPB(プライベートブランド)商品は、ペットボトルの飲み物が100円以下の場合もあり、おトク。定価商品を買いそうになったら、PB商品で同じものがあるかどうか確認を!「トクしたつもりが逆効果の節約ワザ」は、まだまだたくさんあります。詳しくはESSE9月号で解説しているので、ぜひチェックして、正しい節約術をマスターしてください。●教えてくれた人
【飯村久美さん】
FP事務所アイプランニング代表、ファイナンシャルプランナー。著書に「子どもを持ったら知っておきたいお金の話」(中経出版刊)、「ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法(アスコム刊)がある。

<イラスト/入江久絵 文/ESSE編集部>