左から文化部の鄭麗君部長、JR東日本の西山隆雄常務取締役

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(さいたま 1日 中央社)JR東日本から特急寝台電車「583系」を贈られた国立台湾博物館(台北市)の洪世佑館長は1日、鉄道博物館(さいたま市)で行われた寄贈式に臨み、JR東日本の最明仁執行役員と協力確認書を交わした。同電車は今後、日本統治時代から残る国定古跡で、国家レベルの鉄道博物館として整備されることになる「台北機廠(旧台北鉄道工場)」(台北市)に収蔵される。

583系は昼間は座席、夜間は寝台に変わる設計で1968年、当時の国鉄が製造。長く日本の首都圏や東北各地の利用者らに親しまれていたが、今年4月に引退した。

式典に出席した文化部の鄭麗君部長(大臣)は、世界初の寝台電車である583系が寄贈されることの意義は非常に大きいと喜んだ。また、台湾はこれまで、JR東日本と、鉄道技術や文化、観光分野で協力関係を築いてきたと言及、「今日からは鉄道文化資産の交流もスタートする」と述べ、さらに交流が深まることに期待を示した。

現在修復中の台北機廠については、台湾の鉄道文化の保存だけでなく、世界レベルの鉄道文物の収蔵もしたいと語り、583系の収蔵を国際協力の第一歩と見なし、鉄道文化資産に関する日台協力をさらに推し進めていく姿勢を見せている。

(黄名璽/編集:塚越西穂)